NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<ほっかいどうサイエンス>6*台風の発生*水蒸気が渦を巻き上昇

 今月初め、台風12号が日本を襲いました。近畿地方を中心に豪雨で川のはんらんや土砂崩れが起き、死者・行方不明者は100人に上りました。その後15号も上陸し、道内の交通機関や農作物にも被害が出ています。
 台風はどうやって生まれるのでしょう。
 鍋でお湯を沸かしたり、風呂場のドアを開けると湯気が出ますね。水が温められて姿を変えたもので、水蒸気からできています。
 地球上でも、同じことが起きています。太陽の光がよくあたる赤道近くの海は温かく、水蒸気がたくさん出ているのです。
 水蒸気は周りの空気より温かくて軽いため空へ上がりますが、高い場所は気温が低く、今度は冷やされて水に戻ります。それが近くを飛ぶちりなどにくっつき、雲になるのです。
 天気予報で台風の衛星写真を見ると、白い雲が渦を巻いていますね。これは地球が自転しているからです。渦の中心は「台風の目」と呼ばれる、水蒸気が上がる道すじで、雲はこの「目」を軸に回っています。
 この状態を真横から見ると、「目」の中では強い風が地面へ吹き下りています。すぐ外側では、らせんのように上へ向かって吹く風に周囲の水蒸気が引き寄せられ、やがて「目」の周りを壁のように囲む積乱雲になります。高さは10キロメートル以上にもなり、真下は猛烈な暴風雨に。こうして発生した台風は、風に押されて日本の近くへ来るのです。
 台風が多い日本で暮らすには、自分で身を守る知恵や工夫が必要です。山や川、海には近づかず、注意深くニュースを見て下さい。
(道小学校理科研究会・青柳大介=札幌市立円山小教諭)

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