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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<ほっかいどうサイエンス>9*なぜ違う?雪の量*「西高東低」の気圧影響

 「北海道のパウダースノー」は有名で、毎年海外からも大勢のスキー客が訪れます。しかし、広い道内では場所によって雪の降り方が違います。
 例えば、1月の平均気温が氷点下7.5度になる旭川の年間降雪量は743センチ。一方、全く同じ気温の帯広では201センチです。なぜこのような違いが生まれるのでしょう。
 日本では、冬になると西から吹いてくる「季節風」が雪を降らせます。
 アジア大陸とその周辺の海上の気温差が気圧の差を生み、日本の西側に位置する大陸は高気圧に覆われ、海側には低気圧があるという、冬のアジア地域に特徴的な「西高東低型」という気圧の状態になります。そのため、大陸から日本海へ向かう風が吹くのです。
 大陸から吹く空気は乾いて冷たいのですが、暖かい日本海側を通る時に水蒸気をたっぷり含みます。それが大きな山脈にぶつかると積乱雲を発生し、雪や雨を降らせます。
 北海道では中央近くにある日高山脈などの高い山々にぶつかり、西側の旭川や岩見沢周辺は降雪量が多くなります。一方、日高山脈より東側には乾いた空気が抜けていくので、帯広や根室では旭川と同じような気温でも降雪が少なく、晴れの日が多いのです。
 北国には、雪を利用する知恵がたくさんあります。冬ならではの祭りやスポーツのほか、野菜を雪の中に貯蔵し、新鮮に保つ方法もあります。夏の冷房に使う取り組みも進んでおり、自然の力を見直して無駄をなくすため、雪の持つ可能性は注目されています。
(道小学校理科研究会・林潤一=札幌市立栄西小教諭)

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