NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<ほっかいどうサイエンス>10*冬眠する動物たち*シマリスは体温4度に

 去年の秋は、ヒグマが札幌市中心部の住宅街に現れ、ニュースになりました。冬眠に備え多くの食べ物が必要なのに、ドングリなどの餌が足りず、山から下りてきたようです。
 冬眠は、動物が冬になると食べたり動き回ったりすることを止め、眠り続ける状態です。
 ただ、すべての動物がするわけではありません。代表的なのはヘビなどのは虫類や、カエルなどの両生類です。気温の影響で体温が変わる「変温動物」のため、冬は比較的暖かい土の中でじっとしているのです。
 一方、人間などの哺乳類や鳥類は、気温に関係なく体温を一定に保つ「恒温動物」です。
 しかし、その中にも冬眠するものがいます。秋に餌をたくさん採ってすみかに隠したり、体に脂肪を蓄えたりして、できるだけ動かずに過ごすのです。
 例えば、11月上旬には木のうろなどで冬眠するシマリスは体の中に「冬眠たんぱく」という物質が増え、いつもは37、38度の体温が4度ぐらいにまで下がり、脈拍や呼吸数も減ってエネルギーを節約します。
 クマの中でも、アザラシなどの餌を捕って食べるホッキョクグマは冬も活発に動きますが、ヒグマは冬眠します。体温はあまり下がりませんが、妊娠しているメスはほとんど眠ったまま出産し、子どもにお乳をあげます。
 冬眠についてはまだ分かっていないこともありますが、人間の病気の進行を遅らせるためなどにこの仕組みを使えないか、研究が進んでいるそうです。身近な動物の生活は、私たちの暮らしにも役立っています。
(道小学校理科研究会・佐藤 浩輝=札幌市立宮の森小教諭)

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