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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<ほっかいどうサイエンス>15*風力発電*環境にやさしいが課題も

 小樽から稚内を結ぶ道はオロロンラインと呼ばれ、このうち道北の海沿いには、高さ100メートル近い大きな風車群があります。「風力発電」のための施設です。
 道内にはこうした風車が全国で最も多い267基(新エネルギー・産業技術総合開発機構調べ、出力10キロワット以上、2011年3月末現在)もあり、約6割が道北の日本海沿岸に集中しています。特に風が強い場所の上空で、高い位置に長いブレード(羽根)をつけた風車を使い、効率よく電気をつくるためです。
 発電の仕組みは、私たちにとって身近な自転車の発電機と似ています。この中には導線を巻いたコイルと磁石がセットされていて、ペダルを踏んでタイヤを回すと磁石が回転し、コイルに電気が生じる仕組みになっています。
 一方、風力発電の風車は、ブレードの中心部に「ナセル」という機械室があり「増速機」と「発電機」が組み込まれています。風車の回転数を増速機で高めて発電機に伝え、風車の運動エネルギーを電気エネルギーに変えるのです。
 石油などの化石燃料を使った発電のように二酸化炭素を出さないので、「環境にやさしい」といわれています。しかし風が吹かないと電気はつくれず、安定した品質で供給することが難しいという課題もあります。
 今、電気への関心が高まっていますが、まずは大切に使うことが重要です。みなさんも暮らしの中でいろいろな工夫を凝らしてください。
(道小学校理科研究会・品田 智巳=札幌市立西野第二小教諭)

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