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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<ほっかいどうサイエンス>24*温泉*泉質により効能異なる

 道内は宿泊施設のある温泉地の数が全国一で、244カ所あります(2011年度環境省調査)。温泉の条件は法律で決まっており、地中からわき出た水で、温度が25度以上あるか、17種類ある特定成分のうち、1種類でも一定の基準以上含まれることなどとされています。
 登別など火山近くの温泉は、高温で圧力の高い地球の奥深くで溶けた岩石による「マグマ」が関係しています。地面に染み込んだ雨水を温めたり、地表へ上昇する途中で「マグマだまり」をつくり、そこから吹き出した蒸気が温泉になったりします。一方、火山がなくても地中は熱いので、温められた地下水をくみ上げて使っている地域もあります。
 体に与える効果は温泉によって違います。温泉施設に張られた説明書にある「泉質」を見てみましょう。
 例えば、二酸化炭素の多い「炭酸泉」は無数の泡があり、皮膚から吸収された二酸化炭素が血管を広げ血行を良くします。「塩化物泉」は体の表面にある脂肪などがお湯の塩分と結合し膜を作るため、保温効果が高まります。
 酸性の強い温泉は肌が荒れることもあるので、入浴後は体を水道水で洗い流してください。説明書にあるpH値(酸性、アルカリ性の度合いを示す数値)が7以下なら酸性です。
 温泉地は自然が豊かな上、広い湯船や気泡風呂を使えば、心が安定した時に多く現れる脳波が増えます。子どももストレスを抱える今、温泉でのんびりするのもいいでしょう。
(道小学校理科研究会・佐藤 浩輝=札幌市立宮の森小教諭)

この連載は今回で終わります。

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