NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<学びをつなぐ>1*仲間づくり*記事活用を呼びかけ

「授業では記事だけじゃなく、広告も使える」。渋谷教諭(右から2人目)の説明に聞き入る、網国研のメンバー

 網走市立網走小では3月末、教師たちが異動の準備や新学期に向けた業務に追われていた。
 新聞活用の勉強会は、その合間を縫って開かれた。呼びかけたのは、日本新聞協会NIEアドバイザーの渋谷渉教諭(36)。網走国語教育研究会(網国研)の研究部長でもある。この日は、研究部に所属する20~30代前半の教諭4人が参加した。
 「新聞にはニュースや社説、随筆、投稿など、複数の種類の記事がある。これらを子どもに見せれば、伝える相手によって、どの書き方を選べば効果的なのか考えさせられる」。4人は渋谷教諭の説明を聞きながら、北海道新聞朝刊を目で追った。
 渋谷教諭がNIEに関わったのは、北見市内で勤務していた2011年、北海道NIE推進協議会主催の北見・オホーツク地区セミナーに参加したのがきっかけ。実践歴は長くないが、発想次第でどんな授業にも取り入れられる新聞の魅力を知り、積極的に活動を広めている。
 国語は教科書の作品を軸に授業するのが一般的。子どもは粗筋や主題は理解できるが、どんな力がついたのかは自覚しづらい。渋谷教諭は「授業で読んだ作品と同じ種類の記事を理解できたら、子どもは達成感を持てる」と気づいたと言う。
 教師が、同じ教科での新聞活用を学び合えば、課題や克服の方法を共有できる。アドバイザーという立場から、新聞を取り入れた公開授業もしやすい。研究部メンバーに見てもらい、それぞれが実践を進め授業を公開すれば、より多くの人へ伝わっていく。
 さらに渋谷教諭は、道NIE推進協と網国研との共催で独自のセミナーを開けないか思案中だ。「NIEを知らない人はまだまだ多い。基礎的な知識を得る場も必要なんです」
 札幌などに比べ、地方の小さい街に住む子どもが、生活の中で得られる情報量は少ない。勉強会に参加したオホーツク管内遠軽町立生田原小の佐藤拓教諭(27)は「新聞活用は言葉を増やし、より広い世界への入り口になりますね」と期待する。こうした可能性に多くの教師が気づくことが、普及のカギと言えそうだ。

 新聞離れが進み、「デジタル世代」の教師が第一線に立つ教育現場。NIEの展望や普及拡大を目指す教師の活動を12回にわたり連載する。

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