NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<学びをつなぐ>2*校内に普及*同僚に楽しさ伝える

 「校内に活動が広がらない」。北海道新聞が、日本新聞協会などのNIE実践校へ行った調査では、こうした普及の難しさを訴える教師が目立つ。
 そんな中、異動した先々で指定を受け、NIEの良さを伝える人もいる。
 上川管内美瑛町立明徳中の佐藤雅輝教諭(43)は、2009年、前任の同管内剣淵町立剣淵中で4人の同僚を誘い、指定を受けた。みんな快く取り組んでくれたが、「年度末に提出する報告書の作成などで負担をかけてしまったと感じ、翌年からは1人で担当しました」と振り返る。
 一昨年、併置校の明徳中へ異動し、同校は昨年度実践校になった。担当する社会科の授業に記事を使ったほか、道北小中学生新聞スクラップコンクール(道NIE研究会道北支部主催)に生徒9人が応募し、4人が入賞。学校賞も獲得した。
 明徳中では、同僚への働きかけ方を変えた。「『いいな』と思ってくれる人がいれば、自然に活動が広がるはず」と考え、美術室に新聞コーナーを作り、職員会議で「複数紙を読めるようになります」と報告するにとどめた。
 2学期に入ると「新聞、使ってもいいですか」と他の教師に声をかけられるようになった。小学校へも活用は広がり、昨年9月、朝の会で行う1分スピーチのテーマを「新聞」に。全学年8人のうち4~6年生6人が、コーナーの新聞を使い、好きな記事の内容や興味を持った理由をまとめ、発表した。
 現在小学5、6年担任の東方加奈子教諭(45)は「まず見出しに着目するなど、読み方の基礎が身についた。『新聞に慣れておけば、中学の勉強にも役立つよ』と話しています」。今年も「新聞」をテーマとして採用する予定だ。
 本年度、新規実践校となった十勝管内豊頃町立豊頃小の阿部英一教頭(47)も、これまで5校で指定を受けている。同僚に「一緒にやろう」と呼びかけ、チームティーチングで記事の使い方を直接見せたり、授業で使う資料などを残してきた。「何よりNIEの楽しさを伝えてきたつもり。今は別の学校で実践してくれる先生もいて、心強い」
 無理せず新聞の良さを知らせる佐藤教諭と、積極的に仲間を増やす阿部教頭。2人の方法は対照的だが、多くの教師とNIEとの出合いをつくってきた点は同じだ。それぞれのまいた種は確実に芽吹いている。(舩木理依)

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