NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<学びをつなぐ>9*管理職の役割*記事選び ノウハウ伝授

 毎週水曜日の10分間、旭川市立春光台中で「朝のNIEタイム」が行われている。全校333人が一斉に取り組む。生徒に配布する用紙には、北海道新聞地方版から選んだ記事1本が印刷されており、空欄に要旨と感想を記述させる。
 昨年12月に始め、ほぼ1年間が経過した。発案し、記事選びも担当している福沢秀教頭(50)=日本新聞協会のNIEアドバイザー、社会科=は「要点をつかみ、速やかに自分の考えを書く力が付く上、(記事を通じ)地域への関心も高まる」とNIEタイムの効用を指摘した。
 教師人生のスタートは1988年の旭川市立嵐山中。「初めから新聞は、自分にとっての『商売道具』でした」と振り返る。社会科3分野の中でも、タイムリーな事象を教えることが多い公民、地理分野は新聞が欠かせない教材だという。福沢教頭は単元ごとに使えそうな記事をストック、場合によっては図書館にこもって該当する記事を探し当て、教科書と併用してきた。
 授業の中では「きょうの新聞に出ていたこのニュース。みんなどう感じた?」などと水を向けたこともあった。「1人で行う授業は孤独との戦い。でも新聞によって生徒との一体感が醸成され、何度助けられたことか」と話す。
 どんな教材を使うのか、授業の流れをどうするのか。基本的に授業自体は担当教師に任される。その中で、管理職としてNIEを校内で広めていく手だてはあるのだろうか―。福沢教頭がこう語った。
 「管理職は意欲的な実践をしている先生を応援する立場。実践の中に新聞活用を組み入れてもらうには、信頼関係を築き、NIEで得られた体験を語り、自らのノウハウを伝えていくことが近道。急がば回れです」
 福沢教頭は、春光台中のNIEタイムの記事選びを「そろそろ若い先生に任せたいと思っている」と話し、相好を崩した。
 北海道NIE研究会副会長の上村尚生・札幌市立稲穂小校長(57)は、学年ごとに教科や単元、学習内容と新聞を使った活動を年間を通して位置付けた「小学校NIE計画表」を作成した。教科書に「新聞を作ろう」や「くらしを支える情報」など、新聞を使った単元が増えていることが作成のきっかけだ。
 試験的に今年、5年生2クラスで、この計画表に沿ったNIE活動を始めた。上村校長は「今後は資質向上を図るための校内研修を充実させたい。もちろん校長として指導、アドバイスも考えている」と意欲的だ。(葛西信雄)

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