NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<実践の教室から>9*面白がる*こまめに掲示 記事共有

 札幌市立中島中学校は2012、13の両年度、NIE実践指定校として全校で新聞活用に取り組んだ。鈴木真之介教諭(32)は運営に汗をかいた一人。指定校時代の経験を今は気負わず楽しんで生かしている。キーワードは「気長に、気軽に」だ。

新聞記事を教室前に掲示する鈴木真之介教諭

 本年度、1年生の社会、2年生の国語を担当する鈴木教諭の新聞活用は幅広い。授業では、マイナンバー制度やいじめなど時事問題の記事紹介(社会)、新聞の投稿欄への投稿(国語)、聞き取りテストへの記事活用(国語)などを行う。
 「投稿欄に自分の作品が掲載されると『社会が認めてくれた』という学校とは違う次元での達成感がある。また、書いている途中で『だれに向けて書いているの』と声掛けをすることで趣旨がはっきりしてきます」
 担任するクラスの教室前の廊下に、気になる記事、新聞各紙のワークシートなどをこまめに張り出す。「休み時間に記事を更新していると生徒が見に来ます。いつも新しい情報を提供することで教師の熱意が生徒に伝わり、関心も高まります」。図書室の新聞コーナーでは、文化委員会の生徒に頼んで、職員室用の購読紙を翌日とじ込んで生徒が読めるようにしている。
 心がけるのは「情報も作業も分かち合うこと」だ。
 「これはと思う記事やワークシートは、英語の先生、保健の先生、栄養士さんなどいろいろな人に配ってシェアします。自分の席に記事があると、やっぱり興味がわきますよね」。保健室前の掲示板に「スマホと視力」の記事があったり、校内のあちこちに新聞記事が見られる。
 複数の新聞を読み比べたい時は先生たちに自宅から購読紙を持って来てもらう。予算がなくとも気楽に読み比べができる。気軽なやりとりの延長線で、社説の比較について3年生担当の先生から相談されたりもする。
 大事にしているのは「先生自身が面白がることだ」と言う。
 「これで教材や宿題をつくったら面白いな」とか「子どもたちが何と答えるか楽しみ」といった思いがなければ続かない。「新聞は学習目標を達成するためのツール」と考え、「どう使うかは先生次第だが、うまく使えば効果は大きいし、やっていて楽しい」と話す。
 「最近の子どもたちは情報の適切な選択ができない」と感じている。ある時、生徒が無料通信アプリ「LINE」で見たといって、「来年から宿題がなくなる」という根拠のない情報をうのみにしていて驚いた。
 「情報の信頼度にはいろいろなレベルがあると教える意味でも、NIEは重要だ」と思う。(渡辺多美江)

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