NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<四季の実践>2*志田淳哉(札幌南高教諭)*コラム書き視点多様に

 「18歳選挙権」の導入に伴い、主権者教育への関心が高まっています。現代の社会で「主体的に自立して生きる市民」を育むことが重要です。時事問題を扱う授業では、新聞のコラムを読み比べ、生徒自身が書いてみる手法がお勧めです。

札幌南校3年の中田崚太郎君が昨年書いた「18歳選挙権」のコラムの一部。思想家丸山真男の一文を引用し、投票に行くと結んだ。「コラムを書いたからこそ、選挙権をこんなに深く考察できた」と振り返る

 《1》コラムを集める
 新聞各紙のコラムから、「18歳選挙権」「TPP」「いじめ」などテーマが共通したものを集めてストックしておきます。公共図書館や学校図書館を利用してもいいでしょう。

 《2》読み比べる
 生徒にコラムのコピーを配り、読み比べてもらいます。コラムの冒頭で具体的な事例を紹介し、主張を展開することが多いので、何を切り口にしているかにも注目させます。

 《3》多面的、多角的な視点
 生徒同士で話し合って分析すると、筆者によって視点や立場が異なり、いろいろな主張が生まれることがわかります。主張が同じでも、冒頭の事例はさまざまであると気がつきます。

 《4》コラムを書かせる
 字数は特に決めずに、生徒自身に自由に書かせるといいでしょう。「結論=自分の主張」をまず決めて、結論に導くためにコラムの導入部にどんな具体的な事例を持ってくればいいかを考えることが重要です。

<ひとこと>
 時事問題では社説を使う手法もあります。しかし、社説は主張がはっきり分かれてとっつきにくく、授業で扱いづらい面があります。記者個人の考えや経験が反映されやすいコラムは切り口が面白く、より多様な視点に気づかされます。
 授業のほかロングホームルームでの実践も可能です。私は昨年度、各紙のコラムを2学年の学年通信に載せました。コラム集めでは学校司書や他の先生の協力を仰ぐことを勧めます。一人で頑張らず、肩肘張らずに試してみましょう。(しだ・じゅんや)

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