NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<四季の実践>4*高橋恒雄(小樽市立朝里中教頭)*川柳 書く力伸ばす

 整った文章が書けない子どもが多くなっています。本を読む子と全く読まない子の二極化が原因です。限られた「仲間」とのネット上のやりとりが、学校以外で読む文字のほぼ全てという子も多いようです。そんな子どもたちが書く楽しさに気づき、力を伸ばすのに最適なのが新聞投稿と連動した川柳づくりです。

 《1》川柳の特徴を理解
 俳句とも和歌とも違い、自由な表現が許されることを教え、表現に対するハードルを下げます。

学校川柳の過去の作品から<おそろいの物を身につけ手を合わすキズナめばえたこの瞬間>五・七・五プラス七・七パターンもOK! 基本は「全て認める、ほめる」

 《2》作品を鑑賞する
 古典川柳から身近な川柳まで紹介し、良い作品は時代を超え地域を越え認められると教えます。「どうしん川柳」の作品を参考に構想をたくましくさせます。

 《3》書いてみる(読み手から詠み手へ)
 本年度、本校では学校行事に合わせ、仲間との思い出を写真と川柳で紹介する取り組みを行っています。書きやすい素材を選ぶことで、自分も書いてみようという動機付けを大切にし、一人一人の作品を認め合う素地をつくります。

 《4》鑑賞し合う、投稿する
 作品を掲示し、付箋に感想を書いて評価し合うことで、自分とは違う感性や価値観に気づきます。作品を新聞に投稿することにより、社会とつながる意識を持たせることもできます。

<ひとこと>
 投稿欄の活用なら新聞の読者欄もありますが、いきなり400字前後を書くのはハードルが高い。その点、川柳は17文字。どんな子も書きやすい。社会の出来事が題材の「時事物」から、子どもたちの感性で勝負の「青春物」まで守備範囲が広い。工夫次第で学活、教科、行事の反省など、どの場面でも設定できます。
 作品は学級だよりやクラス掲示などに活用します。新聞に載ると子どもの励みになり、保護者や地域にも喜ばれます。実践を学年、学校と広げていくと相乗効果も期待できます。(たかはし・つねお)

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