NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

「空気が読めない」と言われる(高3男子)

  僕はよく周りの人から「空気が読めない」と言われます。確かにボッチ(独りぼっち)は嫌だけど、だからと言って人の顔色をうかがい、空気を読んでばかりいるのもかっこ悪いと思います。どうするのがいいのでしょうか。

  空気を読むのがあまり得意ではない人は、人間関係で失敗が多かったり、人一倍周りに気を付けて振る舞うことで疲れ果ててしまうことも多いでしょう。人の生きづらさとその支援を研究している私自身も得意ではなく、よく失敗しています。
 君の言う通り空気を読んでばかりだと、逆に自分がないようでカッコ悪いですね。とは言ってもムーミン谷のスナフキンのように人に合わせず、孤高の人生を生きるというわけにもいかないのが現実です。
 この点が苦手な人にアドバイスするとしたら、最低限の暗黙のルールは何だろうか考えてみることです。世の中には、その場その場で何となく存在するルールがあります。初めての人間関係とか集団の場では、まずは様子を見て、飛ばし過ぎず身の振りを考えていきましょう。またちょっとぐらい空気を読まなくてもいいような友達や仲間をつくることも大事です。
 空気を気にしないといけない人間関係は疲れます。振り回される場合もあります。もし生きづらいほどの状況であれば、先生やカウンセラーに相談しましょう。
 世界の偉人たち、例えば発明家のエジソンとか、アップルの創始者のジョブスとかは非常に社会性に欠けていたようです。でも周りに左右されず突き進むことで社会の発展に寄与したり、人に希望を与えたりと、とてもクリエーティブな偉業をなしえています。
 とりあえず周りに合わせようと多少努力はするが、あまり気負わず、自分のペースや考えで歩んでいくことが大切です。(岡田智

 おかだ・さとし 北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター准教授。臨床心理士。専門は発達臨床学。1976年生まれ。福島県出身。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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