NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

「発達障がい」どう向き合うか(30代の母親)

  夫が会社の人事異動で単身赴任しました。私と暮らす小学4年の息子は発達障がいがあります。特別支援学級に在籍し、子ども心療内科にも通っています。図画や工作には興味があるようですが、国語や算数は集中できません。ゲームに夢中になり、最近は行動が乱暴になっています。近いうちに息子と夫の赴任先に転居しますが、どう向き合い、育児をしたらよいか不安です。

回答者 原田勇さん(北海道子どもセンター相談員)

  子ども心療内科への送り迎えや日々の生活での寄り添いなど、お母さんの大変さはよく理解できます。
 「国語も算数も周りの子と同じように」というお母さんの願いはよくわかりますが、息子さんは絵を描いたり、工作したりすることに夢中になれるのですね。その時間を大切にしてあげたらよいのではないでしょうか。楽しいと感じられることを見つけていくことがまず第一だと思います。
 また、乱暴になるのは、自分の思いをうまく受け止めてもらえないと思うことからくる、一つの表現かもしれませんね。子どもは自分の思いが理解され、応答される時に変わるといわれています。
 近いうちに、またお父さんと同居できるのはとてもいいことです。両親としての思いや愛情を共有することです。お父さんがこれまで以上に息子さんと触れ合ったり、積極的に向き合ったりすることで、お母さんへの態度も変わってくるのではないでしょうか。
 現在通院されている子ども心療内科の先生にも相談し、転居先の近くに「子ども心身医療センター」や「子ども心療内科」などがあれば、紹介してもらってはどうでしょうか。デイケアや子ども園が付属し、臨床心理士や医師のサポートも期待できます。
 私も通常学級で発達障がいの子を受け持ったことがあります。その子は時々教室を飛び出し、トイレに隠れたり、体育館の防球ネットに絡まって身を隠したりしました。保護者が医療センターの保護者学習会に通い始め、私も誘われて参加しました。その後、その子に対する保護者や私の接し方が変わってきたのか、教室を飛び出す回数は減りました。
 一人で悩まず周りの関係者や団体、機関に「私、困っているのです」「手を貸してください」と声を上げるのは大切なことなのです。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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