NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

腹痛や頭痛で登校できない(30代女性)

  中1の娘です。小6から塾に通い始め、春休みから部活の練習に参加し急に忙しくなって4月の半ばに体調を崩しました。その後吐き気や腹痛・頭痛に悩まされ学校へ行くのが嫌になってしまいました。毎朝泣きながら通いましたが、6月は週に2、3日がやっとです。本人は学校に行かなければと思いながらも途中で体調が悪くなるのが不安で朝は食欲がなく、土日や、休むと決めた日も気持ちがふさいで元気がありません。休日は気分転換に外に連れ出したり、学校へ行けそうな日は送り届けたり、無理に行かなくてもいいよと伝えたり、いろいろ対策を考えますが良くなる気配はありません。今後どうしたら良いでしょうか。

回答者 加藤弘通さん
(北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター准教授)

  お子さん自身が「学校に行かなければ」と強く思っているだけに、周りで見ている方もつらいと思います。もしかすると環境が変わり過剰適応気味になっていたところに、体調不良が重なって気持ちと身体のバランスが一時的に崩れてしまったのかもしれません。思春期の問題は、その背景を含め非常に個人差が大きいため、一般的なアドバイスは難しいですが、まずは本人が家庭・学校以外で安心できる場所・人をみつけることが大事かと思います。もし何らかの相談機関にまだかかっていないのであれば、本人が安心してお話を聞いてもらえる専門機関とつながることが大事かと思います。まずはスクールカウンセラーなどを利用してみてください。
 並行して、現時点でもできそうなことを提案したいと思います。一つめは学校で比較的安心できる場所はないか、人はいないかということです。もし学校のなかでしんどくなったら頼れる場所や人を、あらかじめ担任をはじめとする先生たちと相談し決めておき、つらくなったらそこに避難したら良いと思います。二つめは、避難しやすい環境をつくっておくことです。しんどくなったときに教室の真ん中よりもドアに近い席のほうが、避難しやすいかもしれません。また先生に近い席のほうが先生に不調を気づいてもらいやすいかもしれません。しんどくならないことも大切ですが、次善の策として、しんどくなっても大丈夫だよという環境を本人と相談しながら整備することも大切かと思います。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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