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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

小3の娘に女子の友だちができない(40代女性)

  小3の娘に女の子の友だちがなかなかできません。男の子とはすぐに仲良くなり、一緒に帰ったり家に遊びに来たこともあります。男の子しかいない田舎の小さな保育園で育った影響でしょうか。同じクラスで女の子の友だちと遊ばず、休み時間を一人で過ごしているようです。親としては心配です。

回答者 川田学さん
(北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター准教授)

  子どもに遊び友だちができるというのは、親として安心でうれしいことですよね。とくに同性の仲良しができるといいなぁと思うのは、素直な親心だと思います。心配なお気持ちを理解しつつも、ここでは少し子どもの側の視点から考えてみたいと思います。
 友だちというのは、子どもにとって楽しさや話題を共有できる相手、安心できる相手、そして張り合ったり競争したりすることで自分も成長できる相手で、とても大事な存在です。どの子も自分で相手を探して、自分で見つけて関係を築いていくことが貴重な経験になります。たくさん友だちが欲しい子もいれば、少数でも落ち着いた関係を求める子もいます。娘さんはどんな遊びが好きですか。どんな話題で生き生きしますか。大事なのは、その子の「いま」にとって必要な相手、その子の「いま」を充実させてくれる相手です。
 次に娘さんの場合、小さな保育園で男の子しかいないクラスだったとのこと。その時の級友たちとの毎日は、とても楽しいものだったのではないでしょうか。幼児期から男の子文化や女の子文化のようなものが出てきますが、これは周囲の大人やメディアなどの影響も大きく、男の子でも赤が好きなのにわざと「青」と言ったりするなどあるようです。男の子との毎日の中でも、性別にかかわらず、娘さんは人間として他者と関係を築く作法を学んだことでしょう。
 その経験は小学校でもきっと生かされています。3年生くらいになると、少し感受性や認識が深くなってくる頃で、クラスや担任も変わったでしょうから、多くの変化を自分なりに吟味しているところかもしれません。今は休み時間に一人でいることもあるようですが、学校では授業や行事などいろいろな場面があり、きっかけがあります。
 娘さんに男女どちらの友だちがいるかというよりも、生活全体が充実しているかを見ていってあげると良いでしょう。必要な友だちは、そのうち自分で見つけてくると思います。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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