新聞を知る
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しんぶんQ&A

Q and A

見学に来られた皆さんから寄せられた質問に答えます

 

Q1日本で最初の新聞が出たのはいつですか?
A現在のような日刊紙の第一号は「横浜毎日新聞」で、1871年1月28日(旧暦・明治3年12月8日)、神奈川県令(知事)の井関盛良(もりとめ)が創刊しました。日本の新聞の原型は江戸時代のかわら版です。1615年(慶長20年)、大阪夏の陣の際に出たのが現存する最古のかわら版とされます。
Q2北海道新聞はいつできたの?
A創刊は1942年(昭和17年)11月1日です。太平洋戦争のさなか、北海道新聞の第一号を発行しました。国は戦時下の言論を統制するため、新聞は「1県に1紙」と決め、道内では北海道新聞の前身「北海タイムス」をはじめ11の日刊紙が統合して北海道新聞が誕生しました。北海道新聞のルーツは1887年(明治20年)創刊の「北海新聞」です。
Q3新聞にはどれくらいの文字が載っているの?
A新聞1ページを写真も見出しもなしに文字だけで埋めると1万字余り入ります。たとえば、朝刊30ページだと約30万字入ります。実際の新聞の場合、4割が広告、見出しと記事がそれぞれ3割なので、30ページの朝刊の文字数は約9万2000字となります。朝刊1部の情報量は新書1.5冊分といわれます。
Q4海外のニュースはどうやって集めるの?
A北海道新聞は現在、アメリカやロシアなど6カ国・7都市に特派員を1人ずつ置いていて、特派員が周辺の国のニュースを含めて取材しています。特派員は中日新聞(名古屋)、西日本新聞(福岡)と連携して出しており、2紙の特派員が書いた記事も北海道新聞に載ります。ほかに、共同通信、時事通信という国内二つの通信社と海外の通信社が取材したニュースの配信を受けています。通信社は新聞やテレビのような報道の媒体を持たず、国内外の取材網で集めたニュースを新聞社やテレビ局に有料で提供しています。
Q5地方版は何種類あるの?
A新聞の記事は配布される地域すべてに共通の記事と特定の地域だけに載る記事に分かれます。北海道新聞は読者の地元の情報をきめ細かく伝えるため、朝刊と夕刊合わせて約70の地方版を作っています。札幌には札幌市内版があります。地方版の取材は、本社編集局の各部・センターのほか、道内8支社、1総局、38支局が主に担当しています。
Q61面のコラム「卓上四季」は誰が書いているの?
A専任の論説委員が1人でほとんど書いています。論説主幹、副主幹が書くこともあります。「卓上四季」と名づけられたのは1946年6月29日からで、それ以前、札幌の本社以外では別の表題のコラムを独自に書いていました。専任の執筆者が置かれた49年以来、1人が平均3~4年担当しています。
Q7新聞印刷にはどんな紙を使っているの?
A巨大なトイレットペーパーを思わせる巻き取り紙を使っています。横幅は新聞2ページ幅から4ページ幅まで3種類あり、組み合わせて使用します。横幅は4ページ幅で約1.6メートル。直径はいずれも約1.2メートルで、伸ばすと全長19キロメートルにもなります。3種類の巻き取り紙を道内6カ所の印刷工場で1日200本ほど使っており、すべて伸ばすと日本列島を超える長さになります。
Q8新聞の上下はなぜギザギザで、いちばん下に小さな穴が開いているの?
A印刷工場では新聞のすべてのページを複数の輪転機で同時に印刷します。最後の工程で、複数の輪転機で印刷した用紙(巻き取り紙)を1カ所に集めてページを順番に重ね、真ん中で二つに折ります。このあと、裁断して新聞を1部ずつに分ける際にギザギザと穴ができるのです。1台の輪転機で刷れるのは裏表4ページ(新聞紙1枚分、片面2ページ)から最大8ページで、印刷の途中、裏表4ページの幅に左右を裁断します。用紙は輪転機の中で下から上に高速で流れており、刃を当てるだけで真っすぐきれいに切れます。表裏4ページ幅の用紙に印刷する場合は左右を裁断する必要がありません。これに対し、最後に全ページを重ねて上下を裁断する際は、用紙に針を数本刺し通して一瞬固定し、のこぎり状の刃で押し切るため、切断面がギザギザになるのです。出来上がった新聞のいちばん下には針を刺した跡の小さな穴が残ります。
Q9新聞紙に占める古紙の割合は?
A北海道新聞は現在、古紙70%程度の新聞用紙を使っています。古新聞は専門の業者が回収して製紙工場に集められ、インキを取り除いて繊維だけ取り出します。その中から良質な繊維を再利用し、チップ(木片)や廃材を使った生パルプと混ぜて新聞紙を作るのです。古紙の利用は資源リサイクル、環境保全の一環です。
Q10新聞の大きさは決まっているの?
A決まっています。明治時代、日本に最初に入ってきた輪転機(フランス製のマリノニ式)に合わせて、紙の大きさや機械の基準を統一してJIS規格が作られたためです。新聞1ページの大きさは縦546ミリメートル、横406.5ミリメートルです。縦横の比率は「黄金比」と呼ばれる5対3の割合になっています。
Q11昔は記事をどうやって送っていたの?
A太平洋戦争のころ、新聞社は記事や写真を伝書バトで送っていました。戦後も通信手段としてしばらく使い、1955年ごろ、全国の新聞社で飼っていたハトは4,000羽を超えました。北海道新聞も前身の「北海タイムス」時代から伝書バトを使い、ハトの面倒をみる担当者がいました。伝書バトが飛ぶスピードは時速60キロメートル、移動距離は50~100キロメートルに及びました。やがて、記事は列車で運ぶようになり、電話、さらにファクスの時代へと移ります。
Q12印刷のためのインキは1日にどれくらい使うの?
Aカラーで印刷する際は黒、青、赤、黄の4色ですべての色を表現します。この4色のインキを「墨(すみ)」「藍(あい)」「紅(べに)」「黄(き)」と呼びます。道内6カ所の印刷工場で使うインキは1日平均、墨が2,400キログラム、藍が290キログラム、紅が330キログラム、黄が350キログラムほどです。インキの成分は半分以上が油分で、安全性の高い大豆油などの植物性油がほとんどです。
Q13新聞の欄外の下にある4色のマークは何?
Aカラーの面は、下から黒、青、赤、黄の順に重ねて印刷します。このマークは4色の印刷位置がずれないように合わせるための目印で、「カラーコントロールマーク」と呼ばれます。工場で印刷中にセンサーで読み取って自動調整する装置が輪転機の上部に取り付けられています。
Q14記事の締め切りは朝刊、夕刊1回ずつじゃないの?
A道内6カ所の印刷工場で刷り上がった新聞は工場から遠い販売所から順にトラックで運びます。工場から遠い地域の締め切り時刻を遅くすると、配達が遅れてしまいます。このため、北海道新聞は工場からの距離に応じて、締め切りの早い新聞(早版)と遅い新聞(遅版)の2種類を朝刊、夕刊とも作っています。朝刊の締め切りは早版が午後11時半、遅版が午前1時半です。夕刊の締め切りは早版が午前11時半、遅版が午後1時半です。こうした締め切りの設定により、全道どこでもおなじぐらいの時刻に新聞を受け取ることができます。たとえば、深夜に起きたニュースが朝刊の早版に間に合わなかった場合、翌日の夕刊に載せます。新聞が配達される地域によってニュースの中身が違うのはこのためです。新聞欄外のページ数の横に数字が書かれています。朝刊の「14版」と夕刊の「4版」が早版、朝刊の「16版」と夕刊の「6版」が遅版です。選挙のように、できるだけ新しい情報を届けたい場合は締め切りを遅くします。冬期間、雪で新聞輸送に影響が出そうな場合は、配達が遅れないよう締め切りを早めます。
Q15号外はどんな時に出すの?
Aたとえば、夕刊を印刷した直後に大きなニュースが飛び込んで来た時、情報を読者に届けるのが翌日の朝刊になってしまいます。こんな場合、号外を発行していち早く報道します。新聞の右上には創刊から何号目に当たるかを示す通し番号が印刷されています。これを「紙齢(しれい)」といいます。紙齢の通し番号外で発行するので「号外」と呼ぶのです。号外は大きな事件や災害のようなニュースがあった時以外にも、読者にとって関心の高いサッカーのワールドカップや高校野球のようなイベントがあった際も出しています。発行部数は全道で数千部です。2016年3月、北海道新幹線が開業した時は12万1,000部を発行しました。
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