自分の欲について、深く考えたことのある者はいるだろうか。欲や欲求は誰もが持っている。それを私はとても汚いと思うときもある。なぜそう考えたかというと、それは私自身がとても欲にまみれているからである。自分の欲しい物をできるだけ手に入れようとしたり、やりたいことをやろうとしたりするからである。
 欲というものは、自分の人生に影響をおよぼすことがある。やるべきことよりも、やりたいことを先にしてしまうことが、よくある例だ。私も経験したことがある。
 だが、視点を変えると欲は良いものにもなる。年を重ねるごとに、人は欲がなくなっていくということを聞いたことがある。つまり、欲があるということは、若い証しや生きている証しとも感じられる。
 欲というものは良いものでもあり、汚いと感じるものでもある。不思議である。われわれ人間は、この不思議な欲とうまく関わらなくてはならないのだと、私は感じた。