私には得意なことがあまりない。しかし、自信をもって得意といえることが一つだけある。それは四つ葉探しだ。
 私が四つ葉探しに目覚めたのは、保育所までさかのぼる。あまり活発でなかった私は、外で遊ぶ時、いつも四つ葉を探していた。小さい時から、四つ葉は幸せを運んでくれるものだと思っていた。もちろん今もだ。時には幼稚だと言われることも多々ある。しかし、大きくてきれいな四つ葉を見つけた時のあの気持ちは計り知れないものだ。家の壁には、乾いてカピカピになった四つ葉が貼ってある。家族にはがせと言われたこともあるが、私は今まで絶対にはがしてこなかった。それは、幸せが逃げてしまうと感じていたからだ。
 私は今、すごく幸せだ。その幸せの中には、少なからず四つ葉の影響があると思う。これから先、大人になっていく中で、四つ葉を探す機会は必ず減る。ただ、ちょっとした息抜きに幸せを分けてもらいに行こうと思う。