私には優しくて、オヤジギャグをたくさん言う父がいる。
 だけど、いつも笑顔でいる、その父が突然倒れた。自分は怖くなって、頭が真っ白になった。病院に行き、検査をした。医者から「かなり疲れがたまっていたのでしょう」と言われた。その時、自分は思った。父に「手伝って」と言われると、「部活で疲れているんだから、自分でやってよ」と反抗していたことを。
 父は朝から夜まで、ずっと立って仕事をしている。父の方が自分より何倍も疲れているのに、自分は家族ということを理由に甘えていたのかもしれない。「家族だから気を使わなくていいや」という考えが、父に大きな負担をかけていたのだ。一方、親は子どもに心配をかけたくないと思い、我慢をする。だけど、自分は家族こそ、本音を言い合えると思う。だから、親も我慢をしないで、本当の自分でいてほしいと思った。