「残念としか言いようがないね」
 最初、誰が何を残念がっているのか想像してみたが、分からなかった。これは空知管内浦臼町の男性が、80年以上人生を共にした鉄道の廃止を悲しんでの言葉だ。JR札沼線(北海道医療大学―新十津川)の廃止決定の記事に掲載された。
 記事によると、この区間は開通からずっと黒字になったことはないという。戦時中には軍にレールが接収され、運行が休止になった。それでもその列車に愛着を持って、ずっと見守ってきた人たちがいた。
 もちろん道民の思いだけでは、列車は動かせないし、乗る人が少ないなら廃止するのが当然の判断かもしれない。廃止したら、その列車を見守り共に生きてきた人たちの気持ちがどうなるのか、考える余裕はなかったのだろう。
 廃止は仕方ないにしても、大切なものを失った人たちの心のケアを少しでもしてほしいと思う。