先日、バスに乗っているときに中学生くらいの少年がお年寄りに席を譲っていた。当たり前のことかもしれないけれど、私にはその少年がとても大人に見えた。なぜならその少年の近くには、いわゆる大人と呼ばれる人がいたにもかかわらず、その人たちはお年寄りに席を譲るそぶりを見せずに、スマホを見つめながら座っていたからだ。
 私は、時がたてば大人になるわけではないと思う。学生でも大人だなと思う人はいるし、社会人でも子どもっぽいなと思う人はいる。そして、大人だなと思う人でも子どもっぽい一面はあるし、子どもっぽい人でも大人っぽい一面がある。
 大人だったり、子どもだったり。人はそれを繰り返しながら、長いのか短いのか分からない人生を生きていくのではないかと思う。