私は、小さいころ、思いのこもった「ごめんなさい」が言えなかった。「ごめんなさい」で思いなんか伝わらないし、その言葉だけで十分ではないかと思っていたからだ。だが、母の「ごめんね」を聞いて、私は泣いてしまった。
 ある日、私は母に怒られた。いつもよりひどく怒られた。いつもなら、次の日には普通にしてくれるのに、その日は違った。私もイヤな気分になり、何も言わずに学校へ行った。
 帰ると、母が待っていた。そして、こう言った。「ごめんね」
 私はなぜか泣いていた。悲しくもないのに涙が出てきた。この時、私は思いのこもった「ごめんなさい」のすごさ、すばらしさを感じた。
 思いのこもった「ごめんなさい」で、人の思いは人へ伝わる、と私は思う。
 私はこれから、この「ごめんなさい」を大切にしたい。