「まじ卍(まんじ)だね」と、クラスメートが若者言葉を使った。私は若者言葉をとてもすてきに思う。
 中高生が使う「卍」「わかりみ」などは、聞いただけでは意味が分からない。いつ誰がつくったのか、どこで始まったのかも分からない。私たちはそんな言葉に心引かれ、繰り返し新しい言葉を使う。
 国語の先生と話をしていて「わかりみ」と言うと、「何それ」と言われた。友人が「とても分かるということですよ」と答えた。私たちは分かっても、先生は知らないのだと知った。
 私は若者言葉を形のないアルバムのようだと思った。若者言葉の更新はとても早い。だから、はやった言葉は、その時に使った人だけが楽しみ、後から懐かしむことができる。私は10年後「ああ、こんな言葉使ったね」と友人と話せることを今から楽しみにしている。