2017年のノーベル平和賞に「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が選ばれた。この団体と運動を共にしてきた被爆者のサーロー節子さんは「核は絶対悪だ」と語ったが、私は「まだ」核は必要だと考える。
 核の抑止力は大きい。使用される確率がゼロでないということは、どの国からしても恐ろしい。米国などが北朝鮮に手を出せなかったのは、北朝鮮がこれまで核を保持してきたからで、北朝鮮が韓国、日本などに手を出せなかったのは、核を持つ米国の存在があるからだと思う。
 こうやってにらみ合っているうちに、平和をつくる策を考えることができる。それがなくなれば、平和を破壊する人たちがすぐに戦いを始めるだろう。核が不必要になるのは、平和を破壊する人たちが考えを改め、平和がつくられた時だ。
 誰からも必要とされていないものは、話題にもならず消えてゆく。誰かが「核は不要だ」と叫んでいる間は核は必要なのだ。