ホワイトデーの真っただ中、意匠を凝らしたお菓子の数々が店に並び、とても華々しい様子でした。奇麗な見た目のお菓子たちは私の食欲を激しくそそりました。
 「食」において見た目は時に味以上に重要視されるものだと思います。例えば魚の白子。あのぶよぶよした見た目が気持ち悪いと言って食べる前からそれを嫌っている人も多いのではないでしょうか。先日、わが家の食卓に上がったニシンの塩焼きも大きな白子を抱えていました。私の姉妹はそれを見るなり顔をしかめて、はしをつけませんでした。実際はおいしいのに見た目だけで敬遠されてしまうのは残念です。
 味はもちろん大事です。ですが、見た目で人に「おいしい」と思わせられなければ、そもそも味を評価する段階にすら立たせてもらえないのです。「食」は味覚だけではなく、視覚から始まるものなのだと、あらためて感じました。