昨年の春、私の兄は就職し家を出ました。けんかばかりしていたけれど、一緒に遊んでくれたり、勉強を教えてくれたりする私の自慢の兄です。
 兄が家を出ると知った時は「すぐにまた会える」と思っていました。そして当日、家族みんなで見送りに行きました。兄を乗せた飛行機が曇りの空に飛び立っていくと、急にもう会えなくなるような気がして寂しくなりました。「頑張ってね」の一言くらい言ってあげたかったと、後悔しています。
 そしてこう考えました。「家族や友達、いつもそばにいる人たちと何らかの原因で離れ離れになってしまうことがあるかもしれない」と。
 このような経験をして、自分にとって本当に大切なものは、自分のすぐそばにあると思いました。私は毎日、大切な人やものが身近にあるということに誇りを感じ、その気持ちを大切にしていきたいです。