気に入った百人一首を調べて発表する国語の授業がありました。友人が発表した藤原清輔の「ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」という和歌が、印象に残っています。
 この和歌は「長く生きていれば、今つらいと思っていることも懐かしく思い出されるのだろうか。つらく思っていた昔も今となっては恋しく思い出されるのだから」という意味になります。
 私はつらかったことを思い出すと「早く忘れよう」「何で何回も思い出してしまうんだろう」と思っていました。けれどもこの和歌を聞いた時、心のどこかで「つらいばかりではなく、良いこともあったから忘れたくない。あの時に戻りたい」と恋しく思っていることに気付きました。
 この先、つらいことがあっても、ただただ嫌なものではないと気付いたので、以前より強く乗り越えられる気がします。この和歌に出合えて良かったです。