ここで戦争があったとは思えない美しい景色だった。見たことのない植物や聞き慣れない言葉にあふれていた。冬にもかかわらず、町がさまざまな色に染まっていることに私は驚いた。あたたかくてきれいな海はおだやかで、吹く風もあたたかくやわらかかった。
 こんなにものどかで美しい地で、多くの命が失われたなんて想像もつかなかったが、実際に見た遺品や亡くなった方の写真が苦しい事実を伝えていた。写真に添えられた死因やその人がどんな人だったかを読み進めていくうちに、この美しい所で、もう二度と人々の命が戦争で失われることがないようにしなくてはという気持ちが強くなった。
 私が沖縄で見たものは、美しい景色と悲しい過去だった。実際に行かないと一生わからなかったと思う。見学旅行が終わった今、行き先が沖縄で良かったと思った。