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授業に新聞 学習効果検証*鹿児島で日本NIE学会

NIEと能力育成を検証する報告があったシンポジウム=昨年11月24日、鹿児島大学

NIEと能力育成を検証する報告があったシンポジウム=昨年11月24日、鹿児島大学

 日本NIE学会第15回大会が昨年11月24、25日、鹿児島大学(鹿児島市)で開かれた。初日のシンポジウムでは、新聞記事を教材にした教育が読解力、表現力の育成に及ぼすとされるプラス効果やその検証に焦点を当てた。同大の研究者3人が学校現場と協力し、継続的に得たデータから研究成果を発表した。
 大会には教員や大学の研究者、新聞関係者ら約120人が参加した。
 田口紘子准教授は、家族で新聞を読み合うファミリーフォーカスを実践する地元の小学校で、見出しを隠した記事を読ませ適切な見出しを回答させるなどの取り組みで、非実践校との比較調査を行った。小学校の教員経験が長い原田義則准教授は、新聞づくりによる表現力向上などの成果を発表した。
 複数の記事の比較読みを推奨する溝口和宏教授は、地元の中学校で同じテーマの二つの記事の見出しだけを見て、記事の内容の違いを説明する取り組みなどを通じた研究結果を報告した。また溝口教授は効果的な学習には「記事を体系的にそろえたデータベース(DB)が大事」と新聞社の記事データベースの重要性を指摘した。
 会場からは、子供の模範的な回答は教員の意向を忖度(そんたく)している可能性や、学習効果は新聞の活用以外の、例えば通常の生徒の成長などの影響を排除できないのではとの指摘もあった。福山大学(広島県福山市)の小原友行教授(日本NIE学会前会長)は「『思考・判断』以外の『学びに向かう力』でも教育効果を検証してほしい」と大学にエールを送った。(森田一志)

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