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「いっしょに読もう!コンクール」全国優秀賞*林桃加さん(札幌創成高1年)*老いの問題 考え深めた

林桃加さん

「登校前に新聞を読みます」と話す林桃加さん

 日本新聞協会主催の第9回いっしょに読もう!新聞コンクールで、札幌創成高(札幌市北区)1年の林桃加さん=札幌市中央区=が、最優秀賞に次ぐ優秀賞に輝いた。道内からの優秀賞は6年ぶり。コンクール初挑戦の林さんは「上位に入賞したと聞いてうれしかった」と振り返っている。
 同コンクールは小中高生と高等専門学校生が対象。林さんは7月に授業の課題として応募作品を書き始めた。時間をかけ思いを込めた分、喜びもひとしおだ。
 学校図書館で選んだ記事は、読売新聞の連載「老いをどこで 第2部 地域『超高齢の村』《1》」(6月4日)。全国の市区町村で高齢化率が最も高いという群馬県南牧(なんもく)村で、91歳男性が周囲と交流しながら1人暮らしをするほっこり模様が描かれている。
 林さんは、記事の見出し「自助と共助 不便感じず」に目が留まった。札幌で1人暮らしをする祖母が、体調がすぐれず買い物で外出するのもままならない姿が頭に浮かんだという。
 応募用紙の様式は《1》記事の読後感《2》周囲の人の意見《3》話し合った後の提案―に分かれ、記入する。林さんは記事を読んだ直後、南牧村をお手本になる「支え合いの場」と理解した。続いてクラスの友人から「将来こんな村に住みたい」と言われたことで、都市とは異なる日常生活のありようを考え、最後に「都市でもふだんからコミュニケーションで支え合いたい」と一歩ずつ思考の階段を上った。「別の価値観を持つ友人の視点が良かった」
 担当した同校教諭の梅津麻紀さんは「記事選びの視点に加え、友人の意見による気づき、最後のコミュニケーションの重要性に至るまで、お手本のような展開」と評価する。
 林さんは社会問題に関心が高く、自宅では北海道新聞を読んでいる。最近は日産のカルロス・ゴーン会長逮捕の記事が印象に残るという。重松清、あさのあつこ、辻村深月ら小説家の本を愛読する。5歳から始めたスキーでは3月に全日本ジュニア技術選手権大会の中学生女子の部で7位に入賞。「将来はスキーに関連した仕事に就きたい」と夢は膨らむ。(森田一志)

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