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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

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道内10大ニュース 10代も選んだ

 新聞で年末恒例の「今年の10大ニュース」。中学校や高校でも、社会に関心を持たせる狙いや主権者教育の一環として、生徒に10大ニュースを考えさせる学校があります。例年こうした取り組みをしてきた東海大学付属札幌高校(札幌市南区)と岩見沢市立清園中学校の生徒たちに「今年の道内10大ニュース」を考えて今月上旬に投票してもらいました。北海道新聞編集局の選考結果とどう違うでしょうか?(編集局の結果詳報は16、17面)

 

10代が選んだ2018道内10大ニュース

*身近な話題 上位ランク

道新編集局が選んだ2018道内10大ニュース

 東海大札幌高と清園中の10大ニュースは道新編集局と比べ、中高生にとって身近なニュースが上位にきた印象だ。
 道新でトップ10に入らなかった「台風21号被害」が6位と3位にランクイン。学校が休校になる可能性もあったなど生活への影響が大きかったからとみられる。東海大札幌高で2位の「日ハム新球場」は、新球場候補地の一つが同校に近い真駒内だったことで、関心が高かった。秋田金足農の吉田投手は、同世代でかつ最新のニュースだったことで4位と9位に入った。
 両校、道新いずれも10位以内に入ったニュースは6本あった。「胆振東部地震」「全道ブラックアウト」以外の4本はスポーツニュースで、道内で大きなスポーツニュースが多かったことを印象付けた。(小田島玲)

*東海大札幌高*スポーツ記事に関心

10大ニュース投票の授業で、今年のニュースを説明する担当教諭の工藤優樹さん=6日、東海大札幌高

 東海大札幌高(小坂秀王校長)は4~10日、受験を控えた3年生などを除く807人の生徒が、社会科の授業の中で順次投票した。
 6日に2年7組で行われた授業では、世界史の担当教諭工藤優樹さん(47)が「今年あった大きなニュースを五つ思い出して書いてみて」と呼び掛けた。胆振東部地震や全道ブラックアウトのほかスポーツニュースが多い。芸能ニュースや有名人の訃報も目立つ。
 今年の出来事を思い出した後、道新が提供した10大ニュース候補から絞った38本の記事をスクリーンで見た。最後に各自のスマートフォンやタブレットで、同校が作成した投票フォーム(投票できるウェブ上の画面)を開き、1人10本(順不同)投票した。
 同校は毎年、昨年まで実施した道新の読者投票に応募する形で、道内10大ニュースの校内投票を続けてきた。工藤さんは「社会動向を知らないと主権者教育につながらない。社会を見る目を養うきっかけになる」と目的を話す。同校が国政選挙に合わせて模擬投票を行うのも同様の理由だ。また大学入試や就職試験で「最近、興味のあるニュースは? その理由は?」と聞かれることがあり、その対策でもある。
 投票結果について、工藤さんは「印象が強かったニュース、よく覚えているニュースに投票した結果」とみる。たとえばアルバイト先の店の前を天皇、皇后両陛下の車が通ったことで印象が強く、「両陛下来道」に投票した生徒もいた。また同校は運動部所属の生徒が多く、スポーツへの関心は高かった。
 工藤さんは「投票結果よりも、今年1年の出来事を振り返ること自体が大切」と、取り組みの教育的意義の方を重視している。(小田島玲)

斎藤高志さん

*ドラフトに興味

 斉藤高志さん(3年)
 野球部員で日ハムファンなので、新球場とドラフト会議のニュースに強い興味がありました。自分が選んだ10本のうち9本が学校全体のトップ10に入りました。ただ候補のニュースには知らないものも多く、大人になるに当たり、もっとニュースを知らなくてはと実感しました。

*岩見沢・清園中*「自然災害」トップ3

10大ニュース投票を前に候補となったニュースを説明する担当教諭の穂積大介さん=4日、岩見沢・清園中

 トップ3は「自然災害」―。岩見沢市立清園中(海藤哲彦校長)で4日に行われた、今年の道内10大ニュースの全校投票は、生徒、先生の多くが「納得」する結果となった。
 4日は全校生徒161人のうち154人が体育館に集まった。投票の前に、社会科教諭の穂積大介さん(45)が、道新が提供した中から30本に絞った候補のニュースを解説した。生徒から「台風21号で大きな被害が出た次の日に大地震が起きた」との発言もあり、連続した自然災害が、強い印象を与えたことをうかがわせた。投票はマークシート方式で1人10本を選んだ。
 3年の山岡奈央さんは、「道民の心に残ったと思うニュースや社会性」を基準に投票した。自身も選んだ「胆振東部地震」と「全道ブラックアウト」が1位、2位となったことに、「将来忘れることのできないニュースがたくさんあった」と感じた。
 投票後のアンケートで、1位、2位の「地震」「ブラックアウト」は、70人を超す生徒が「納得した」と答えた。一方で、道新の10大ニュースに「台風21号被害」が入っていないことに驚きもあった。
 スポーツニュースがトップ10の半数を占めたのも特徴。「平昌五輪で道産子大活躍」など明るいニュースが多かったことで関心を集めたようだ。
 山岡さんは、10大ニュース投票を通して、「1年を振り返るとともに、楽しくニュースを学べた」と話す。別の生徒は、道新の10大ニュースと比較して「中学生と記者の視点が違うことが分かった」との感想を持った。
 穂積さんは「今回の学習を通して視野を広げられ、ニュースに関心を持つきっかけになったのではないか」と10大ニュース投票の意義を感じている。(坂本尚之)

斎藤ほのかさん

*選定大変だった

 斎藤ほのかさん(3年)
 「悲しい」とか「おめでとう」と思えることを中心に投票しました。今年は自然災害などで印象的なニュースが多くあったので選定は大変でした。自分の知らないニュースもあり、知識を増やすことにもつながりました。新聞を見る習慣はなかったのですが、少しずつ見るようにしています。

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