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記事切り取り 短く感想*白鷗大講師・渡辺さん考案「つぶやきNEWS」*情報読解力など身につく

 複数の人が気に入った記事を切り取って貼り、短い感想をつぶやくように書いていく―。「つぶやきNEWS」と名付けた取り組みを、NIE教育コンサルタントで白鷗大学(栃木県小山市)非常勤講師の渡辺裕子さんが考案し、道内でも初めて講座が開かれた。情報読解力とともに、コミュニケーション力がつく取り組みだ。(森田一志)

道教大函館校で開かれた講座で指導する渡辺裕子さん(奥)。吹き出しのつぶやきがどんどん増えた=2017年10月27日

道教大函館校で開かれた講座で指導する渡辺裕子さん(奥)。吹き出しのつぶやきがどんどん増えた=2017年10月27日

 昨年10月27日、北海道教育大函館校(函館市八幡町1)に市内の教員や学生ら10人余りが集った。渡辺さんを講師に迎え、同大図書館などが開いた実践講座。4人グループに分かれ、複数の新聞から選んで記事を切り抜き模造紙に貼った。

 「清宮 日ハムが交渉権」の見出しが目を引いた。前日のプロ野球ドラフト会議で、北海道日本ハムが1位指名した強打者、清宮幸太郎選手=早実高=。北海道新聞が大々的に掲載した記事に、吹き出しで「清宮くんと会いたいな」とつぶやきが書かれた。清宮フィーバーに触発され、思い思いの吹き出しが続く。渡辺さんが「いいね」とエールを送ると、初対面の垣根を越え話題が弾んだ。

 同大1年の佐々木楓さんがイチ押ししたのは科学館の充実を伝える記事だった。理科教師志望なので「子供たちがもっと理科に親しんでほしい」との思いを込めた。中学時代に新聞スクラップは経験したが、「こんな楽しい学び方もあるんだ」と身近な教師像が膨らんだ。

 「つぶやきNEWS」は《1》グループ内で自己紹介し、進行役を決める《2》新聞をじっくり読む《3》気に入った記事などを切り取る《4》1枚を選び、その理由などを互いに紹介する《5》模造紙に貼ってつぶやきを書く《6》つぶやきを声に出しながら考えを自由に膨らませる―といった手順で進める。所要時間はやり方によるが、1グループ4人で45~80分。

 宮城県の元中学校教諭の渡辺さんは、新聞記事や広告から気に入った言葉を集め、その思いを伝える「ことばの貯金箱」の提唱者。「つぶやきNEWS」はその進化形で、複数の人と考えの交流を図ることに役立てようと改良した。記事の感想などを簡潔なつぶやきにとどめれば、自分の気持ちを整理することにつながるからだ。講習会で不登校児童に手ほどきした結果、学校復帰に道を開いた例もあったという。

 情報読解能力などを養う授業に活用できるほか、渡辺さんは「人とのコミュニケーション力をつけ、心の扉を開くようにしていきたい」。

 この日の講座には、NIEアドバイザーの川端裕介さん=函館市立亀田中学校教諭=も参加し「気軽にでき、ワークショップ形式なので楽しみながらできる良さもある。ぜひ学校で実践してみたい」と語った。

 渡辺さんが「つぶやきNEWS」ワークショップの具体的なノウハウを紹介した実践編DVD(約20分)を無料で提供している。送料は各自負担。希望者は渡辺さんのメールアドレスyuko@fc.hakuoh.ac.jpへ。

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