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放射線、授業で正しい知識 「原発」は身近な問題(2の2)*小中高生 投稿600通*「みらい君の広場 原発事故と私たちの暮らし」*農家気遣う声/利便性より安全性主張

「原発事故と私たちの暮らし」のテーマに寄せられた児童生徒の投稿

「原発事故と私たちの暮らし」のテーマに寄せられた児童生徒の投稿

 「原発事故と私たちの暮らし」をテーマにした「みらい君の広場」には7月下旬から10月中旬にかけ、小中高校15校と個人から計約600通の投稿が寄せられた。原発の経済性などへの評価もあったものの、原発に頼らない生活を求める意見が大勢を占めた。現在、毎週木曜日の朝刊に3通ずつ掲載している。
 浜頓別高校(宗谷管内浜頓別町)の3年生30人は国語の授業で作文を書いた。「利便性より安全性」と命の大切さを訴える主張をはじめ、「放射能の影響で仕事にならない農家の大変さが少しは分かる」「北海道でも原発事故が起きたら、何十年も危険を伴いながら生活しなくてはならない」などの声があった。
 竹之内香奈絵教諭は「酪農や漁業の家庭が多いので、生徒たちは命にかかわる問題には敏感。実際に書いてみて、自分たちにも影響がある問題だと意識したようです」と語る。
 空知管内の中学3年生の作文には、原発事故で苦しむ福島などの農家を心配する気持ちがにじんでいる。担当した教諭(国語)は「ほとんどが農家や酪農家の子どもなので、親の苦労が分かっていると感じた」と話す。
 「みらい君の広場」で時事問題を扱うのは珍しく、テーマが難しいとの声もあった。そんな中で、道東の小学校からも応募があった。6年生の担任教諭が国語の授業8時間を使って取り組んだ。児童たちは新聞記事や討論で原発に理解を深め、作文には「東北を救いたい」などの思いを込めた。
 この教諭は「事故による健康への影響や福島の子どもたちの現状を知ることで、自分たちにも関係ある身近な問題としてとらえる子が増えた」と言う。
 道東の中学校では、福島県の子どもたちが政府にあてた手紙を生徒に読ませ、感想を書かせた。手紙には避難生活の苦しさや、「わたしはふつうの子供を産めますか? 何さいまで生きられますか」といった不安が記されている。
 投稿には「こんな事故が起きたのになぜ原発再開を目指すのか分からない」などとつづられ、つらい状況に置かれた福島の子どもたちを思いやっている。

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