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名寄市教委*放課後教室で記事活用*「悩み相談」題材に討論*世の中の動き学ぶ教材に

努力する意味は-。肯定派、否定派に分かれて討論する中学生ら=8日、名寄市民文化センター

努力する意味は-。肯定派、否定派に分かれて討論する中学生ら=8日、名寄市民文化センター

 名寄市教委が下校後の小中学生の学習支援を目的に9~11月の3カ月間、「放課後子ども教室」を開いている。この中で新聞記事を使った学習を行い、子どもたちが新聞への親しみを深めた。(武藤理司)
 「『悩み相談』の記事から努力することについて討論しよう」。8日夜、名寄市民文化センター。中学生の部の講師で教員資格を持つ福迫一馬さんが語りかけた。受講生は欠席した1人を除く生徒3人と別の講師1人。
 記事の相談者は「努力する意味が見つかりません」という17歳の女子高生。勉強しなくても高得点が取れるのでうれしかったが、次第にやる気をなくしたという。
 4人はくじ引きで、努力には意味がある(肯定派)、努力には意味がない(否定派)の二つの立場に分かれて話し合った。
 「目標を決めて努力しても結果が出ないと意味がない」「成果がすぐには分からなくても努力は自分のためになる」。互いに反論したり、作家、車谷長吉さんの回答「努力だけが喜びにつながる道です」も読み、意見を戦わせた。
 肯定派の立場で議論した佐藤樹君(名寄中3年)は「自分の思いと違うことを考えるのが難しかった」と話す。福迫さんは「相談の意味を良く理解して努力についての考えを深めてくれた」と感じている。
 同教室は1回2時間で前半は自学自習、後半はテーマ学習。中学生の部は週1回、計13回。新聞を使ったテーマ学習は2回行い、新聞やニュースの基礎知識も学んだ。
 小学生の部には4~6年の6人が参加。教室は計20回で新聞を活用したのは2回。「道新探検隊」と名付けて北海道新聞のコラムなどの名称を当てる早さを競ったり、全国紙に載った漫画の日本語版と英訳版をみんなで読む練習などをした。
 受講した成田羅夢さん(名寄西小6年)は「新聞を使って調べる学習は楽しい。お父さんが新聞を読んでいる時にのぞくようになりました」と話す。
 名寄市教委は来年度から、この教室の通年開催を目指す。運営を担当する笹本宗伯さん(元名寄小校長)は「世の中の動きを学ぶ意味で新聞の活用を続けたい。子どもたちには学習を通して新聞に目を向け、関心を広げてほしい」と語る。

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