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岡山で全国高校研究発表大会*“記者活用”で取材法学ぶ*古典・方丈記の実践発表も 大震災から「無常観」理解

 全国高校NIE研究会の第10回研究発表全国大会が3月下旬、岡山市で開かれた。約200人の教師らが参加し、記者の取材技術を学ぶワークショップや、古典にNIEを取り入れた実践発表が注目された。(舩木理依)

参加者がインタビューの方法を学んだ畝岡・岡山城東高教諭(右)のワークショップ

参加者がインタビューの方法を学んだ畝岡・岡山城東高教諭(右)のワークショップ

 岡山県立岡山城東高の畝岡睦実教諭は、ワークショップ「インタビューの技を学ぶ」を行い、新聞社の出前講座を生かした授業を参加者に体験させた。
 県名産のカキを使ったお好み焼きで町おこしをする「日生カキオコまちづくりの会」(備前市)の江端恭臣会長を招いた。参加者が「結成の理由は」「活動から何を得たか」などと質問した後、読売新聞の記者がさらに取材した。
 記者は、カキの産地である宮城県が東日本大震災で被災したことから「支援する計画はないか」と質問。現地との交流の経緯や、「商標登録している『カキオコ』を無料使用してもらい、復興に協力したい」という話題を引き出した。
 畝岡教諭は「記事だけではなく記者さんの活用もNIEの柱。授業の目的を明確にし、入念に打ち合わせするのがコツ」と強調した。
 実践発表では「方丈記」を学ぶ高2の国語科で、平安時代に起きた「元暦の大地震」などの記述をもとに個人新聞を作った、伊吹侑希子京都学園高教諭の報告に関心が集まった。
 大震災が影を落とす現代と平安時代を関連づけ、作品の「無常観」を理解することが学習の狙い。
 生徒は「都で大地震発生」などの見出しをつけ、作品を引用して「余震が1日20~30回続いた」「行く場所も逃げる場所もない」と報じた。「天災の前に人は無力だが、京都のように東北も必ず復興できる」と編集後記につづった生徒もいた。
 「共感することで古典が身近になったはず。リポートなどに比べ個性も表れた」と伊吹教諭。学習を経て生徒が海外のホームステイ先で震災に関するデマに反論したり、日本文化について会話が弾むという成果もあった。
 道内からは札幌静修高の岡部泰子教諭が、生徒会や放送局での活動を発表。出前講座で生徒会役員が広報紙づくりを学んだり、ラジオ番組のテーマ探しのため切り抜きをさせた例を挙げ、「他の教師を巻き込むことが今後の課題」と話した。

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