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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

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実践経験 全道に広げる*新アドバイザー 道内5人が抱負

 北海道のNIE活動をけん引するNIEアドバイザー5人が4月、全員交代した。新聞活用を明記した学習指導要領が小中高校で順次実施され、NIEへの関心が高まるなか、教師への新聞の効果的な使い方の助言や実践教諭のネットワークづくりなどに当たる。新しいアドバイザーを訪ね、抱負を聞いた。(武藤理司)

 アドバイザーは、日本新聞協会が実践経験豊かな教師に2年間の任期で委嘱する。本年度は全国で133人。道内は札幌、函館、旭川、帯広、三笠の各1人。地域や教科、小中高校のバランスに配慮して選んだ。

*新聞作りを楽しく

柳谷直明氏 「どこへでも行きます。声をかけてください。先生方や児童生徒に貢献できるよう頑張ります」。三笠小の柳谷直明教頭(51)=国語=は意欲を見せる。
 学級担任として20年近く、新聞作りを指導した。各教科の授業で学んだ内容を作文に書かせ、それをまとめて新聞にする。「新聞作りは学力向上に直結する」と実感を込める。
 国語学力育成のための著書もあり、国語教育研究グループでも活動する。現在は毎月1回、小中学生や地域住民らを対象としたボランティアの国語塾を開設。「多くの子どもたちに新聞作成の楽しみを体験してもらいたい」と言う。

*「つかえる」学びを

野上泰宏氏

 帯広市立西陵中の野上泰宏教頭(50)=音楽=は「つながる」「つかえる」をNIEのキーワードに挙げる。授業で学んだことが人や社会と「つながる」こと、そして実際に「つかえる」ことを実感させる。「『学びの広がり』をぜひ、子どもたちに味わわせてほしい」。
 NIE歴は約20年。音楽に限らず、幅広く新聞活用や新聞作りを実践する。十勝は新聞を使った教育が盛んな地域。「今までやってきたことを全道に広げていければ。若い先生方に授業づくりの楽しさを伝え、少しでも背中を押したい」と張り切っている。

*学習と実社会結ぶ

福沢秀氏

 旭川市立春光台中の福沢秀教頭(47)=社会=は1988年、教師になってすぐ授業に新聞を取り入れた。重視するのは、教室の勉強と社会とのつながり。2000年代半ばには旭川市長の解職請求(リコール)運動を伝える記事などを使い、教科書に書いてあることが実際に起きることを知らせた。「授業内容と記事がタイムリーにつながった時は、子どもたちの目の色が変わる」と手応えを話す。
 学力向上には「特定教科のみでの取り組みや教師の個人的実践だけでは限界がある。新聞の活用を学校の教育課程に積極的に位置づけることが望まれる」と考えている。

*主張できる大人に

佐藤啓貢氏

 札幌琴似工業高の佐藤啓貢教諭(44)=国語=は大学教授や作家のコラムの読解など、16年ほど新聞を活用している。「生徒が識者の文章を読み、放射能問題、今後の地震の可能性などについて何が正しい意見なのかを判断し、調べ、主張することができる社会人になってほしい」と期待する。
 NIEを始めた当初は奇異な目で見られたが、「学習指導要領にも新聞の活用が明記されたことを追い風にしたい」とNIEの普及に意気込む。

*読解力養わせたい

金子賢氏

 函館市立的場中の金子賢教諭(42)=国語=は昨年から本紙NIEのページで連載している「道新でワークシート」の筆者の一人。前任の椴法華中ではイカの水揚げやコンブ漁など地元の記事を活用した。「身近な話題が出ていると新聞や地域社会への興味が高まる」と話す。
 今は授業の冒頭5分間で生徒にニュースを発表させている。これらを年末に「100大ニュース」としてまとめ、配布する。「新聞は最も身近で使いやすい教材の宝庫。子どもたちが楽しみながら新聞に親しみ、読解力をつけるような活動を広めていきたい」と言う。

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