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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

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帯広で全新研大会*スポーツ面で算数勉強*公開授業*勝敗表から日ハム勝率計算

 NIEでは国語や社会の教科が一般的だが、小学校の算数でも新聞紙面の活用―。8月3、4の両日、帯広で開かれた第55回全国新聞教育研究大会十勝・帯広大会(全国新聞教育研究協議会主催)は道内外から教育関係者約200人が参加し、NIEの実践報告を通じ連携を深めた。算数の公開授業ではスポーツ面のプロ野球の勝敗表を使い、児童の理解を助けた。(森田一志)

プロ野球の勝敗表を使い割合を求める数式の復習をする斉藤雅彦教諭と音更小の児童たち

プロ野球の勝敗表を使い割合を求める数式の復習をする斉藤雅彦教諭と音更小の児童たち

 「日本ハムファイターズは本当に2位なんでしょうか」。音更小(十勝管内音更町)の斉藤雅彦教諭は6年生22人にこんな問いかけをした。
 教材には球宴直前の7月17日現在のパ・リーグ勝敗表を拡大して使った。道民球団、日ハムがロッテを追い2位につけていた。
 単純に勝ち数を見ると、ロッテの39より日ハムが41と多く、勝敗表の順位が正しいかを確かめるのが課題。ちなみに「正解」の勝率は紙で隠されていた。
 グループ別の児童たちが「勝ち数÷試合数」で計算すると、日ハム(0・488)が勝率でロッテ(0・487)を抜いて、順位は1位になる。「新聞が順位を間違えているのかな」と斉藤さん。
 カギは勝敗表の「引き分け数」にある。斉藤さんは児童に、引き分け数がプロ野球のルールで試合数に含まれないことに気付かせた。
 実際の勝率は「勝ち数÷(試合数-引き分け数)」の数式で求めるのが正しく、ロッテは0・557、日ハムは0・532という結果になり、記事の勝率とも合致した。
 公開授業後、「勝敗表を使うのは初めてだけど、そんなに難しくない」と児童たちは感想を述べていた。
 今回は小学校5年生以降に教わる割合の数式「比べられる量÷もとにする量」の復習で勝敗表を使った。斉藤さんは道民に身近な球団の数字を使うことで「算数の学習に興味を持ってもらいたかった」と話す。割合や百分率の数字は新聞では、税金や国の予算の記事、住宅広告でも多く見られるという。
 引き続き関係教諭を交えた分科会では「スポーツ欄の見方が変わる。有意義な授業」「勝率を求める際、『引き分け数』を示唆することなく、もっと児童に考えさせてもよかったのでは」との指摘も出ていた。
 司会の森田昌宏高島小(十勝管内池田町)教頭は「算数の復習ではドリル学習をこなすことが多いが、身近な数字を使うと子どもたちが進んで計算をする」と新聞を教材に使う価値は十分とした。

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