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苫小牧西高新聞局*取材・執筆 総合力養う*生徒インタビュー、行事紹介*「学校を元気に」

 「先生、新聞作って西高を元気にしませんか」。生徒の一言で始まった新聞づくり。本年度の全道高校新聞コンクール(道高文連、北海道新聞社主催)で、開設1年目の苫小牧西高新聞局が特別賞を受賞した。若年層の新聞離れが指摘される中、なぜ新しく新聞局なのか。その活動を報告する。(森田一志)

新聞づくりで集まった苫小牧西高新聞局の局員と顧問の古川博之教諭(左から2人目)

新聞づくりで集まった苫小牧西高新聞局の局員と顧問の古川博之教諭(左から2人目)

 「イケメン生徒会長目指します」。生徒会の新旧役員交代の記事にはポーズを決めた新会長の写真を大きく掲載。進学希望者向けの学校説明会特集号では創立93年の伝統に触れ「楽しい学校生活が君を待っている」と、学校祭や体育大会などの年間行事を取り上げて新入生を誘う。
 「苫西高新聞」の紙面は見出しが躍る。B4判で表裏2ページとコンパクトだが、その目線は生徒の元気な表情をとらえる。特別賞の受賞理由では「大胆で工夫されたレイアウトと丁寧なインタビュー記事」と、紙面づくりが高く評価された。

*記事に反響
 原点は初代局長を務めた渡辺有馬さん(3年)が、現新聞局顧問の古川博之教諭(35)に持ちかけた「学校を元気に」の言葉。1年の時、中国河北省の秦皇島市にある姉妹校を訪問した際、手作りの学校紹介新聞を持参した。その時、数十部がすぐになくなる人気で新聞に目覚めた。「それまではネットばかりだったが、活字の面白さを実感した」
 古川さんは前任の高校時代に初めて新聞づくりに携わった。そんな中で、不登校の生徒が新聞づくりを通して成長する姿を見てきた。
 新聞局は2011年、写真部新聞班としてスタートした。取材、パソコン編集、印刷…。高文連の手引きを使い、レイアウトや見出し、執筆などを手ほどきしながらの日々だった。「生徒たちには『楽しみながらやろう』と言っています。でなければ、読者に面白いものはできない」
 発行は昨年末までに第16号を数えた。この間、昨年5月には正式に新聞局に昇格した。
 渡辺さんは「元気にできたかは分からないが、生徒の紹介インタビュー記事は読者の反響があり、連載にもなりました」と振り返る。

*広がる視点
 現在の局員は5人で、2年生の局長谷沢彩花さんが率いて毎号、校内向けに約550部を印刷する。もちろん締め切り厳守。「高体連の会場から携帯メールで原稿を送信し、速報もします」と谷沢さん。1年生にコラムを書く大役が任されるのも小回りが利く少人数の長所だ。
 取材相手とコミュニケーションを取って紙面で伝える―。場数を踏むうちに、取材も偏りなくいろいろな角度から行う視点が養われる。人見知りしがちな生徒にも力が身に付くという。「人としての総合力を育むことが新聞づくりの魅力」と古川さんは話している。

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