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取材し文章に 小1挑戦*札幌・資生館小 国語の授業*五感生かして楽器を観察*四つの観点や表現法学ぶ

 小学1年生が楽器について取材し、読み手を意識した文章を書く。札幌市立資生館小の織田暁知(おだあきとも)教諭が18日、この授業の一部を札幌市で開かれた道国語教育連盟の研究大会で公開した。児童たちは五感を生かして観察し、詳しく紹介する方法を学んだ。完成した文章は学級便りに載せ、保護者に「発信」する。(舩木理依)

公開授業で楽器に触れながら、取材メモを書く資生館小の児童

公開授業で楽器に触れながら、取材メモを書く資生館小の児童

 全8時間の単元「よく見てかこう しらせたいな、見せたいな」。11月の学習発表会で、児童が演奏する鉄琴や大太鼓など11種類の楽器を取材した。伝える相手は保護者と決めた。文章には「は」ばかりでなく、「が」「を」「に」など複数の助詞を使い、「よく見ると」「~みたいな」といった言葉を使うよう指導した。
 学習の前半は、原稿用紙を使って「取材メモ」を作った。音楽室の楽器や全員が持っている鍵盤ハーモニカに触り、観察しながら、特徴を書き込んだ。この段階では主語となる楽器の名前を挙げ、「ぎんいろです」「ながしかくです」など、単純な表現が多かった。

 4時間目からは、詳しく伝える学習へ。鍵盤ハーモニカの取材メモを複数の児童に発表させ、より詳しく書いてある文章を全員で確認した。
 「いきをふくとおとがでます」「しろいやつ(鍵盤)が20こ、くろが13こあります」などの発表内容を織田教諭が板書し、「『~すると』や『~みたいな』を使ったり、数字を書くと詳しくなるね」と整理した。
 さらに黒板を指して、「みんなが書いた内容をよく見ると、いくつかの仲間に分かれてないかな」と投げかけた。
 「あ、『見たら分かること』だ」「『聞いて分かること』もある」と気づく児童たち。この2点に加え、「触ったら分かる」「使ったら分かる」を併せた四つの観点で取材すると、詳しく書けると結論づけた。

織田暁知教諭

織田暁知教諭

 6時間目となった公開授業では、四つの観点から再度取材し、より詳しいメモを書いた。
 子どもたちは隣の教室に並べた楽器を鳴らしたり、熱心に観察する。「てっきんは、たたくところの下にねじがあります」「すずはきれいなおとがでます。みみにあてるとうるさいです」と次々に発表し、「もっと書けるよ」「書きたい」と盛り上がった。
 公開授業の終わりには、メモの中から特に伝えたい事柄を二つ選んで書かせた。
 児童の一人は、「トライアングルは、とけいみたいなおとがします」「よわくたたくと、とんかちみたいなおとがでます」とつづった。最初の取材メモには「トライアングルは、ガラスのおとがします」「おもしろいさんかくです」とあり、習ったことを生かした表現に進歩した。
 「取材の視点や表現の型を知ることで、書きたいことが明確になったのでは」と織田教諭は言う。
 学習の締めくくりには、発信の喜びを味わわせたいと考えている。「学級便りに文章を載せ、保護者から反響が届いたら、書くことがもっと楽しくなる」と期待している。

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