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食育に記事活用*旭川・近文小*大きな写真、見出しに興味*地産地消 給食で実体験

 記事で学んだ旭川や近郊産の野菜が給食に登場―。旭川市立近文小(長田一芳校長)は、上川管内和寒町の「越冬キャベツ」など地元の食材が使われるスープカレーの給食に合わせて、新聞記事を活用した地産地消の授業を行った。子どもたちは大きな写真や見出しに興味を持ち、地元の食材の恵みを感じ取っていた。(武藤理司)

給食指導で和寒の「越冬キャベツ」を子どもたちに示す佐藤教諭(中央)。左は加藤教諭

給食指導で和寒の「越冬キャベツ」を子どもたちに示す佐藤教諭(中央)。左は加藤教諭

 「キャベツを雪の中で寝かせると甘みが増しておいしくなる」。昨年12月20日、4年2組の4時間目の授業。担任の加藤晴久教諭が北海道新聞の切り抜きを55インチのモニターに映しながら語りかけた。
 記事は連載「おすすめ北海道 味探訪」の「和寒の越冬キャベツ」(昨年2月20日)。「雪の下で甘みじっくり」「臭み抜けて鮮度も保つ」と見出しが付き、重機で掘り出されたキャベツを運ぶ農家の大型写真がある。
 加藤教諭は「四十数年前、野菜の値段が下がった。翌年の春、畑に放っておいたキャベツを掘り起こしたら青々していた。冬を越して甘みを増すキャベツをブランドに育てた」と歴史を伝えた。
 授業は社会科の小単元「北海道の広がり」全8時間の5時間目。主に旭川周辺でつくられる農産物を学んだ。
 後半は栄養教諭の佐藤真由美さんが引き継ぎ、給食のスープカレーに使われる食材の産地などを説明した。米やジャガイモ、ゴボウは旭川産、鶏がらは上川管内産。「地元でとれたものをみんなが食べることを地産地消と言う」と教えた。子どもたちに2種類のキャベツを持たせ、和寒産は、小型で青い本州産に比べ、大型で白いことを実感させた。
 授業を受けた袋友香さんは「記事は写真や見出しが大きいので、ぱっと見てある程度内容が分かる。越冬キャベツはテレビで見たことがあるが、意外な作り方なので勉強になった」と話した。
 続く給食の時間。佐藤教諭が越冬キャベツを食べた感想を尋ねた。児童たちは「甘くてしゃきしゃきしている」「農家が寒い中で頑張って仕事をするからおいしくなる」と答えた。石川藍史君は「和寒町で畑を見て掘ってみたい」と強い関心を寄せた。
 佐藤教諭は新聞が好きで、給食指導に新聞を活用している。給食室や「ランチルーム」の掲示板には旬の食材の記事を張り、子どもたちと会話する。「栄養教諭が食育につなげるためにも、担任の先生に記事や資料を提供して授業をしてもらうのは効果的」と語る。
 加藤教諭は「子どもたちは画像や映像に興味があるので、記事の大きな写真は学習意欲をかきたてる。食育に関する部分は専門の佐藤先生に話してもらったので説得力があり、児童の理解を深めた」と話す。
 一方、旭川中では12月19日、1年家庭科で、生徒たちが新聞記事から探した約80の料理レシピをまとめたメニュー本を使い、1日に必要な栄養を満たすための献立を作成した。
 関口詩織教諭は記事からレシピを探させた点について「インターネットと違い、新聞はキーワードを知らなくても料理の記事を見つけられる」とメリットを指摘する。

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