NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

NIEのページ

Page of the NIE

読み比べで違い学ぶ*札幌新琴似西小・桑田教諭が実践*ニュース番組作り 意欲も向上

 新聞活用学習の一つに「読み比べ」がある。情報をうのみにしない意識の育成が目的だが、小学生に教えるには記事選びが難題だ。札幌市立新琴似西小の桑田貴史教諭は国語科の授業で、プロ野球日本ハムファイターズに関する二つの記事を活用。読み取った情報をニュース形式で発表させ、児童は楽しみながら記事の違いを確認した。(舩木理依)

桑田教諭(右奥)が行った読み比べの授業で、児童は記事から探したキーワードを基にニュースを伝えた

桑田教諭(右奥)が行った読み比べの授業で、児童は記事から探したキーワードを基にニュースを伝えた

 「ニュースです。札幌ドームで行われる日本ハムの試合の観客数が減っています」。4日、新琴似西小5年1組の大型ディスプレーに、キャスター役の児童の姿が映し出された。
 読み比べで使った北海道新聞記事「ドームの観客11・4%減」(5月20日、札幌市内版)と、「大谷が先陣 中日戦」(同、運動面)から探したキーワードを基に、隣のオープンルームにカメラを設置して“報道”した。
 桑田教諭の考えはこうだ。教科書には見出しの言葉の違いから、同じニュースが異なる視点で書かれたことを学ぶ単元がある。だが、「児童は新聞に慣れていないので、短い言葉のニュアンスの違いを捉えにくい」。そこで、身近な日本ハムに関する記事を活用した。
 一つは札幌ドームでの試合の観客動員数減少を伝え、もう一つはセ・パ交流戦で大谷翔平選手の活躍を期待する内容。読み比べることで、書かれた主題の違いが分かる。
 授業ではまず、桑田教諭が二つの記事のあらすじや主題の違いを説明。児童は班ごとに一方を選び、ニュース原稿のリードと本文に必要なキーワードなどを探す。観客減の報道からは、「11・4%減」「人気選手いない」、運動面から「大谷」「首位浮上を狙う」などを抜き出した。
 番組作りを取り入れたのは、子どもが記事を読解したか確認するためだ。また、伝えるという目的を与えることで「記事の要点や、違いをつかむ意欲が高まった」と同教諭。
 清水源太君は「ニュースはいろいろな考えを基に作られていると分かった。大事な情報は記事のリードにあることにも気づいた」と言う。
 道国語教育連盟の組織副部長で、授業作りに協力した同僚の唐沢俊樹教諭は「ニュース原稿を書くのではなく、キーワードを抜き出すだけでも、記事を読解しているかどうか確認できた」と振り返る。さらに「『二つのニュースの違いが分かるキーワードを探そう』と強調すれば、読み比べへの意欲が増す」と話している。

ページ上部へ