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地区セミナー 釧路からスタート*見出しの力 理解*市立中央小・蓮井教諭が公開授業*「書く力」の向上目指す

 本年度のNIE地区セミナー(北海道NIE推進協議会主催)が6月26日、釧路を皮切りに始まった。メーンの公開授業は、釧路市立中央小(合田晃子校長)の蓮井理砂教諭(39)が担当した。5年生に見出し付けを体験させ、記事の要点を短い言葉で表現する手法を指導した。(葛西信雄)

サッカー・ワールドカップの見出しを比較する児童に助言する蓮井教諭(中央)

サッカー・ワールドカップの見出しを比較する児童に助言する蓮井教諭(中央)

 蓮井教諭は新学期早々の4月から、国語科教科書(教育出版)の単元「新聞を作ろう」に沿った学習指導案を作成した。
 まず新聞でどんな工夫がされているのかを探るため、気になる記事を見つける宿題を与えた。「小学生にはなじみの薄い新聞自体に興味を持たせることが狙い」(蓮井教諭)。これを前提に4人一組で編集会議や取材、記事執筆、割り付けなどに当たらせ、計10時間で新聞を完成させる。
 ポイントは「書く力」の向上。児童から上がった「資料を集めても上手にまとめられない」「相手を意識して書けるようになりたい」などの意見を参考にしたという。
 公開授業は、指導案の3時間目に当たる「新聞の見出しをしらべよう(見出しの力)」がテーマ。当初は見出しの役割や特徴を教えた後、感想文を書かせる内容だった。しかし事前研究で、渥美清孝NIEアドバイザー(43)=釧路市立芦野小教諭=から「学んだことを即座に理解させた方が良い」と指摘され、児童に見出し付けを体験させて締めくくる授業に練り直した。
 この日は道東の教育関係者約50人が参加。授業前半は、サッカーのワールドカップ(W杯)1次リーグ・C組最終戦で、日本がコロンビアに敗れた際の各紙の見出しを比較した。「日本 最終戦完敗」「日本敗退」「夢の続き4年後に 日本敗退」…。児童は「『敗退』なら単純な負けだと思うけど、『完敗』だとひどい負け方だと感じてしまう」「『夢の続き4年後』は次に期待が持てる」などの感想を発表した。
 後半は新聞記事を読んで、見出しを付けさせた。釧路市内で8日ぶりにまとまった日照時間を記録したという地元紙の記事「待ってた『晴れ』」では、「晴天笑顔咲く」などプロに負けない見出しを考えた子もいた。
 藤間玲奈さん(11)は、「見出しは太い文字を使ったりして読む人を引きつけるように工夫し、内容も『あーそうなんだ』と思わせている。でも実際に付けてみると難しかった」と笑顔で話した。
 授業後の意見交流で蓮井教諭は「(見出しの)言葉自体に着目させたかったが、どうしても字の大きさなどに目が行きがちになってしまう。見出しに使われる体言止めなどの指導もしていきたい」と振り返った。

*札幌や名寄に新設*全道13地区で開催

 北海道NIE推進協議会(高辻清敏会長)は本年度、NIE地区セミナーを拡充する。道内で最も児童生徒の多い札幌、道北の拠点の一つ名寄で新設するなど、昨年度より4カ所多い全道13地区で開催する。日本新聞協会から認定される道内のNIEアドバイザーも過去最多の10人に増員した。セミナーの企画、運営に協力してもらい内容充実を図る。
 札幌セミナーは、NIE月間の11月に行う。名寄は、秋の開催を予定している。また、2011年度を最後に休止していた檜山を復活し、9月に今金町で開く。苫小牧、室蘭は昨年度から隔年交互開催としたが、それぞれ毎年開催に戻し、11~12月に実施する予定。
 高辻会長らがセミナーを新設する地区を中心に訪問し、教育局や市町村教委、校長会などに協力を要請している。

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