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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

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設問用語につまずく子供たちも*記事通じ基礎学力向上*鍛国研セミナー

 言語活動の充実のために新聞活用の指導法研究を取り入れる教員組織「鍛える国語教室」研究会(鍛国研)北海道ゼミ主催の指導法セミナーが4月4日、札幌エルプラザで開かれた。(葛西信雄)

模擬授業で新聞を活用した指導法を紹介する渥美教諭(左端)

模擬授業で新聞を活用した指導法を紹介する渥美教諭(左端)

 鍛国研は、元北海道教育大学函館校教授の野口芳宏さんが主宰する全国組織。支部に相当する北海道ゼミには、NIEアドバイザー(日本新聞協会認定)である空知管内妹背牛小の柳谷直明校長(54)、釧路市立芦野小の渥美清孝教諭(44)、胆振管内安平町立早来小の冨樫忠浩教諭(40)の3人が所属している。
 研究の柱は基礎学力を付けさせる指導法だ。例えば、4月21日に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の小学国語では、設問中に「引用」「根拠」「疑問」「説明」といった用語が多数使われ、柳谷校長は「これらの意味自体を理解していないため、答えを書けない子が少なくなかった」と指摘する。
 取材やメモの取り方、それを基にした文章表現の教材として新聞活用の指導研究にも当たっている。今回の全国学力テストでは、新聞のコラムや学校新聞などを扱った設問が目立った。柳谷校長は「課題の発見・解決に向けて主体的に学び合うアクティブ・ラーニングに、新聞はうってつけの教材だ」とみている。
 4月のセミナーでは、渥美教諭が「東海大四 センバツ堂々の準優勝」の記事(4月2日・北海道新聞)を使い、パネル・ディスカッション方式の模擬授業を行った。テーマは「スポーツのよさを語ろう」。小学5年生の国語科の授業を想定した。
 記事を読んでもらった上で、見出しや前文(リード)などの役割を説明し、「いつ」「だれが」といった5W1Hの要素を抜き書きさせた。この後、「記者が一番伝えたかったことは何だろう」と水を向けると、児童役の参加者から「配球ミスを悔やんで号泣する捕手を慰めるエースの優しい気持ちです」などの意見が出された。
 渥美教諭は「興味が持てそうな記事を選ぶことが肝心で、みんなで考え、意見を出し合えばクラスがまとまる。記事を通じて情報を生かしていく指導にもなる」と話し、教材としての新聞の有用性を強調する。

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