NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

NIEのページ

Page of the NIE

まわしよみ新聞 道内でも広がり*切り抜き、グループ発表 世代を超え楽しさ実感

 新聞から気に入った記事や広告を切り抜いてグループ内で発表し合い、壁新聞にして楽しむ「まわしよみ新聞」が大阪で誕生して9月で3年となる。単純な作業だが、切り抜きを介して話が弾み、好奇心も刺激される―と、道内でも体験の輪が広がっている。(渡辺多美江)

世代を超えてだれもが楽しめる「まわしよみ新聞」。小さな子供も夢中になる=7月、札幌の体験会

世代を超えてだれもが楽しめる「まわしよみ新聞」。小さな子供も夢中になる=7月、札幌の体験会

 まわしよみ新聞はイベントプロデューサーの陸奥賢(むつさとし)さん(37)=大阪府=が考案し、「いつでも、どこでも、だれでもできる」を合言葉に2012年9月29日、大阪で活動を始めた。
 仕組みはシンプルだ。数人のグループごとに《1》気に入った新聞記事や写真などを1人3、4枚切り抜く《2》各自が切り抜きを発表し合う《3》集まった中からトップ記事などを決めて1枚の紙に貼りつけ、壁新聞にする―というもの。所要時間は約2時間で、全員が発表する、相手の意見を否定しない―などのルールがある。
 たとえば、ある体験会では、小学生が猫の写真や夏休み行事の紹介記事を、父親が「戦後70年」のインタビューの見出し「君も死ぬんだよ、戦争は」だけを切り抜いた。親も子も相手の興味がどこにあるのか自然にわかる。壁新聞には、子供たちが選んだ楽しい写真や記事に交じって「君も死ぬんだよ」の見出しがスパイスとして効いている。
 切り抜きを話題に意気投合したり、子供でも発表できたりと、だれもが楽しさを実感できる。陸奥さんの指導で寺や地域サロンなどで体験会が開かれ、大学の授業や親子の催しに取り入れられるようになり、全国的な広がりを見せている。
 道内では、恵庭の商業施設に入るNPO法人まちづくりスポット恵み野(電)0123・39・2232の交流スペースで5月から毎月実施中。「読書のまち恵庭で活字に親しみ世代間交流する場にしたい。冬休みは子供向け企画も」と担当者は話す。
 帯広市図書館(電)0155・22・4700では7、8月と2回あった。20代の参加者からも「ふだん新聞を読まないが、刺激的で想像力をかきたてられた」と好評を得た。10月20日には新聞週間の一環として、11月7日は読書週間の図書館事業として行われる。いずれも全国紙と地元紙の計6紙が新聞を提供する。「12月以降も月1回くらいのペースで開きたい」という。
 千歳市民活動交流センター(電)0123・24・0847も9月12日に実施した。「参加者は『楽しい』と言っていた。また機会をみて開きたい」と意欲的だ。
 札幌では7月、陸奥さんを招いて「まわしよみ新聞体験」と、道内初の指導者養成講座が開かれた。
 体験会で親子連れなど約40人に手ほどきした陸奥さんは「地域情報の切り抜きが多く、自然と会話が弾んだ。子供たちの新聞は斬新なレイアウトで驚いた」と振り返る。「北海道ではものすごい勢いで広がっている。『新聞を遊ぼう』というコンセプトが違和感なく受け入れられている気がする」と今後に期待する。
 まわしよみ新聞の作り方や全国の動きが陸奥さん開設のサイトで公開されている。

ページ上部へ