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NIE学会セミナー*「21世紀型能力」養う学校図書館*児童・生徒が課題を見つけ解決

 日本NIE学会は3月12日、学校図書館の役割や新聞の活用法を考えるセミナーを東京都内で開いた。児童・生徒が主体的、協働的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」の実現に向け、司書教諭や大学研究者らが学校図書館の可能性などを議論した。(山口恭司)

ネット電話システムを使ったパネル討論に聞き入る参加者=日本新聞協会会議室

ネット電話システムを使ったパネル討論に聞き入る参加者=日本新聞協会会議室

 日本新聞協会との共催。NIE実践教師や新聞関係者ら65人が参加し、日本女子体育大学の稲井達也教授が「『新しい学び』を支援するNIEと学校図書館」と題して基調講演した。
 稲井教授は「これからの社会を生きるために、立場の違いを越えて学び合い、支え合う社会環境をつくり上げる力が子どもたちに求められる」と述べ、批判的な思考や社会的責任といった21世紀型能力が重視されていくと予測した。学習・情報センターとしての学校図書館の活用が不十分との現状認識を示した上で、新聞を含む多様な学校図書館メディアを単なる資料ではなく、21世紀型能力を養う「学習材」と位置づけて活用することを提案した。
 また、児童・生徒の課題の発見や解決の素材として新聞の有効性を強調し、「学校図書館を通じてさまざまなメディアを使いこなす力を育てるべきだ」と主張した。
 続いて、司書教諭や大学教授ら4人によるパネルディスカッションがネット電話システムを介して行われ、学校図書館とNIE、情報通信技術(ICT)を組み合わせた実践報告を交えて意見を交わした。
 札幌市立平岡中央中学校の三上久代教諭は、新聞記事の校内展示や全校一斉読書、新聞データベースの利用など、学校図書館と新聞を結びつけた豊富な事例を紹介。アクティブ・ラーニングの実践に学校図書館は欠かせないとした上で「新聞の活用法の見直しや意識改革も必要だ」とした。
 このほか「学校図書館は学校の中心にあり、すべての教科の学習活動のインフラにならなければならない」(神奈川県相模原市立鵜野森中学校・村山正子教諭)、「学校図書館は話し合いの場、考えを深めていく場へと多機能な空間になっていく」(京都学園中学高等学校・伊吹侑希子(ゆきこ)教諭)、「図書室は創造的な活動を支え、実践する場、情報集約の場となるのが理想」(和歌山大学・豊田充崇(みちたか)教授)など、学校図書館の学習・情報センターとしての重要性を強調する提言が相次いだ。

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