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論文書くワザ 基本磨く*道新室蘭支社*室工大生に日本語講義

 理系の論文も分かりやすさが命―。北海道新聞室蘭支社は、5月の連休明けから室蘭工業大学で「日本語を書く技術」をテーマに授業をしている。6月末までに計7回の予定。卒業論文や修士論文の執筆を控えた学生、大学院生らが表現力の向上を目指し、句読点の打ち方や的確な語順といった文章の基本から学んでいる。

北海道新聞を題材に分かりやすい文章の書き方を学ぶ清水ゼミの受講生=6月13日、室蘭工大

北海道新聞を題材に分かりやすい文章の書き方を学ぶ清水ゼミの受講生=6月13日、室蘭工大

 講師は伊藤一哉・前室蘭支社長(現函館支社長)と高山昌行・報道部長。清水一道教授が担当する「熱エネルギー工学研究室」の大学院生、学部4年生ら21人のゼミナール(計5回)と学部3年生114人が受講する「コミュニケーション技法」の講座(計2回)を受け持っている。
 「大きな耳の白い犬」。こんな簡単な表現でも、《1》耳だけが大きくて体が白い犬《2》耳だけが白くて体が大きい犬―など複数の解釈が可能だ。仮に《2》ならテンを打って「大きな、耳の白い犬」とすれば紛れはなくなるが、語順を変え「耳の白い大きな犬」とすればより自然な日本語になる。
 5月16日の清水ゼミでの授業。高山部長は易しい例文を引きながら、テンの果たす役割の大きさや語順の大切さを訴えた。
 その後の授業では北海道新聞に掲載された社説や識者評論を要約したり、見出しを付けたりする実習を行った。
 受講生の太田悠紀さん(23)=大学院生産システム工学専攻1年=は「どういう道筋を描いて、結論に持って行けば良いかが分かった。今後に生かせると思う」と話した。
 清水教授は「受講生の過半数は就職する。今回の授業は将来、企画書などを作る際にも役立つはずだ」と期待している。
 ゼミの授業は27日が最終回。「コミュニケーション技法」講座は29日が最後で、高山部長と受講生が清水教授をインタビューして記事を書き、受講生が双方を読み比べて、要点のおさえ方などを学ぶ。

*「分かりやすい」「ためになる」*新聞 学生に調査

 清水教授が担当するゼミの受講生を対象に、新聞についてのアンケートを行った。受講をきっかけに、新聞を本格的に読み始めた人が大半だが「ためになる」「分かりやすい」と好意的な声が多かった。
 アンケートには大学院生、学部4年生の合わせて14人が回答。受講前は「全く新聞を読んでいなかった」が6人、「たまに読んでいた」が7人で、「いつも読んでいた」は1人だった。
 授業開始後は北海道新聞を教材にしたことから、多くの受講生が新聞に目を通すようになった。読んだ印象(複数回答)は「ためになる」が最も多く9人、次いで「分かりやすい」が4人。一方で「読みたい記事が少ない」が3人、「難しい」が2人いた。
 主に読んでいる面(複数回答)は1面10人、総合面7人、地方面(室蘭・胆振版)が4人の順。このほか経済面、国際面が3人いたが、社会面は1人だった。
 注目した最近の記事について、中村公俊さん(24)=大学院生産システム工学専攻2年=は、政治資金の私的流用問題で辞職した舛添要一・前東京都知事の関連記事を挙げ「政治資金から支出した金額や時期がきちんと書かれ、インターネットなどの情報に比べ信頼できると感じた」。
 村瀬実咲さん(21)=機械航空創造系学科4年=は「1面には、各面に載っている主なニュースの一覧も入っており、その日の出来事がだいたい分かる」と話した。
 新聞に対する注文では「意見が分かれているテーマは、双方の意見を同じ量載せるべきだ」「大きなニュースについては、今後の展望をもっと書き込んでほしい」などの声があった。

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