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全国大会・公開授業 活用のこつパネル討論(2の2)*大人数で情報交換/将来へ種まき感覚

4、5の両日、大分市内で開かれた第21回NIE全国大会で、「楽しくなければNIEじゃない!~私たちはなぜ新聞活用に取り組むのか その意義と実践のこつ~」をテーマに、パネルディスカッションがあった。主な発言内容を紹介する。(萩原琢詩)

意見を交わすパネリストたち

意見を交わすパネリストたち

◆パネリスト
 小野正嗣さん(作家、立教大文学部教授)
 関口修司さん(日本新聞協会NIEコーディネーター)
 塩川美紀さん(日田市立三芳小教諭)
 亘鍋(わたなべ)早希さん(大分市立碩田中2年)
 渡辺美加さん(大分合同新聞報道部記者)

◆コーディネーター
 佐藤由美子さん(大分市立寒田小校長)


 佐藤 NIEの楽しさとは何ですか。実践者への助言もお願いします。

 関口 子どもにとって楽しい授業とは、タイムリーであること、リアリティーがあること、自ら成長を実感できること。教師にとっては、子どもが主体的に生き生きと学習する姿を見ることだ。NIEは組織で実践した方がよい。大人数で取り組めば互いに情報交換でき、内容に深みと広がりが出る。小中高の連携も大切だ。系統的な指導が可能になる。

 塩川 子どもたちを新聞に出合わせ、将来へ種まきする感覚で取り組むと楽しめるようになる。

 渡辺 小学校低学年でも気に入った写真だけを切り抜いて紹介し合ったり、発達段階に応じて取り組める。授業の導入場面で使ったり、グラフやデータだけを抜き出すなど、さまざまな使い方ができる。

 佐藤 新聞を使った授業に参加した感想や意見を聞くため、大分県NIE実践研究会が6月、小中学生8人を集めて「子ども会議」を開いた。

 渡辺 みんな自分の考えを堂々と述べ、他の意見もポジティブに受け止めていた。子どもたちに、意見の違いを超えて多様性を認める力が備わっていることを感じた。新聞教材が魅力的なものだと分かった。

 亘鍋 自分の学校と違う取り組みを知り、同じ新聞を使った授業でも内容が異なることが面白かった。新聞を通して人と議論するのは、その人の考えを知る良いきっかけになる。自分の意見を伝えたり、他の人の考えを聞いて関心を持つことがすごく楽しい。

 佐藤 NIEの今後について聞きたい。

 亘鍋 いまNIEで学んでいることは、社会とのつながりを持つことなんだと感じた。新聞をもっと深く読んで、一つ一つの出来事に興味を持っていきたい。

 渡辺 子どもたちの力を引き出すことができるのがNIEだ。新聞の作り手として、活動を根付かせたい。親が読む姿を見せることで、子どもにその素晴らしさを教えることができる。

 塩川 子どもたちはNIEを通じて、日常生活にニュース感覚があふれてくる楽しさを感じている。大分で芽生えたNIEの種が、どう育つのか楽しみだ。

 小野 大切なのは、子どもがわれを忘れて楽しむ時間を生むことだ。新聞を読む行為には、人として生きていくために役に立つという明らかな意義がある。

 関口 子どもにとって、新聞は社会と学習をつなぐ窓となる。深く主体的に学ぶため、新聞を効果的に取り込むことがNIEに課せられている。組織化、(効果の)見える化、日常化が必要だ。

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